5.1.9 ILOMプレステージングを使用した高速アップグレード
Oracle Exadata System Softwareのアップグレード・プロセスには、通常、Integrated Lights Out Manager (ILOM)のファームウェア・アップグレードが含まれます。従来、ILOMファームウェア・アップグレードはシリアル・プロセスとして実行され、各物理サーバー(データベース・サーバーまたはストレージ・サーバー)でソフトウェアの合計アップグレード時間の約30%を要していました。
ILOMバージョン5では、新しいILOMファームウェアのプレステージングのサポートが導入されています。この機能では、プレステージングが他のサーバー・アップグレード・アクティビティと並行して行われ、アップグレード手順の最後にサーバーが再起動すると、新しいILOMファームウェアが自動的に有効になります。
Exadata X7および新しいシステムでは、このアプローチによって各サーバーのILOMファームウェア・アップグレード時間が約半分になり、ソフトウェアの合計アップグレード時間が約15%短縮されることになります。
最小要件:
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この機能は、X8-2Lサーバーを除くExadata X7および新しいシステムでは、Oracle Exadata System Softwareをバージョン19.3.11以上または20.1.1からアップグレードするときに自動的に使用されます。
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X8-2Lサーバーの場合のみ、Oracle Exadata System Softwareをバージョン19.3.12以上または20.1.2からアップグレードするときにこの機能が自動的に使用されます。