10.2.4 ネットワーク・リソース管理

ネットワーク・リソース管理では、InfiniBandファブリックを使用して重要なデータベース・ネットワーク・メッセージに自動的かつ透過的に優先度を付け、レイテンシが重大な影響を及ぼす操作に関する高速の応答時間を実現します。優先度付けは、InfiniBandファブリック全体に適用されるように、データベース、データベースのInfiniBandアダプタ、Oracle Exadata Storage Server Software、ExadataストレージのInfiniBandアダプタおよびInfiniBandスイッチに実装されます。

Oracle RACキャッシュ・フュージョン・メッセージなど、レイテンシの影響を受けるメッセージには、バッチ、レポート作成およびバックアップ・メッセージよりも高い優先度が付けられます。ログ・ファイル書込み操作には、トランザクション処理時間のレイテンシを低下させるために最上位の優先度が付けられます。

この機能はCPUおよびI/Oリソース管理と連携し、統合環境での高パフォーマンスと予測可能性を実現します。たとえば、オンライン・トランザクション処理(OLTP)のワークロードがあると仮定した場合、コミット・レイテンシはログ書込みの待機時間によって決定されます。この機能により、ログ・ライター・プロセス(LGWR)のネットワーク転送に、バックアップ、レポート作成など、同一または他のデータベースにおける他のデータベース・トラフィックよりも高い優先度を付けることができます。

この機能はデフォルトで有効になっており、構成または管理は必要ありません。

最小ソフトウェア: Oracle Database 11gリリース2 (11.2)リリース11.2.0.4またはOracle Database 12cリリース1 (12.1)リリース12.1.0.1、およびスイッチ・ファームウェア・リリース2.1.3-4を実行するOracle Exadata Storage Server Softwareリリース11.2.3.3