9.6.5 書込み操作のためのOracle Exadata System SoftwareのI/Oレイテンシ制限
この機能では、遅い書込みによる外れ値を排除できます。それ以外ではアプリケーションに表示される書込みの異常値を防止します。
ディスク・ドライブ、ディスク・コントローラおよびフラッシュ・デバイスは、デバイスが内部メンテナンスまたはリカバリ操作を実行している間、場合により、待機時間が長くなることがある複雑なコンピュータです。また、障害が発生しかけているデバイスは、その発生前に待機時間が長くなる場合があります。以前は、高い待機時間を示すデバイスは、場合によりSQL応答時間が長くなることがありました。書込み操作のOracle Exadata System SoftwareのI/Oレイテンシ制限では、レイテンシが長いI/O動作をミラー・コピーに自動リダイレクトすることによって、Oracle Exadata Database Machine上でのSQL I/O応答時間を確実に改善します。
Oracle Exadata System Softwareリリース11.2.3.3.1および12.1.1.1.1では、Oracle Exadata Database Machineがフラッシュ・デバイスから読取りを試行し、読取りI/Oのレイテンシが適切な長さより長い場合に、Oracle Exadata System SoftwareがI/O読取り操作を自動的に別のストレージ・サーバー(セル)にリダイレクトします。I/O読取りを開始したデータベース・サーバーにメッセージが送信され、それによってデータベース・サーバーは、読取りI/Oをデータの別のミラー・コピーにリダイレクトします。データの最新の有効なミラー・コピーに対して実行された読取りI/Oは、リダイレクトされません。
Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.1.0では、レイテンシの長い書込み操作を検出すると、Oracle Exadata System Softwareは、同じストレージ・サーバーの別の正常なフラッシュ・デバイスに自動的に書込み操作をリダイレクトします。書込みが正常に完了したら、データベース・サーバーで書込みI/Oが成功と認識され、それによって書込み異常値を除去します。
要件:
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最小ソフトウェア:
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Oracle Database 11gリリース2 (11.2)、Monthly Database Patch For Exadata (2014年6月 - 11.2.0.4.8)
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Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2)、Monthly Database Patch For Exadata (2014年6月 - 11.2.0.4.8)
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ストレージ・サーバー(セル)のライトバック・フラッシュ・キャッシュの有効化