10.3.1 Exadata Smart Flash Cacheを使用したライトバック・フラッシュ・キャッシュ
Exadata Smart Flash Cacheは、頻繁にアクセスされるデータを高速なソリッド状態の記憶装置に透過的にキャッシュし、問合せの応答時間とスループットを向上させます。ディスクではなくフラッシュによって処理される書込み操作は、ライトバック・フラッシュ・キャッシュと呼ばれます。ライトバック・フラッシュ・キャッシュでは、1秒当たりの書込みI/OをX3システムで20倍、X2システムで10倍多く実行できます。X3システムではフラッシュ容量がより大きいため、ほぼすべての書込みがフラッシュによって処理されます。
アクティブなデータ・ブロックを、ライトバック・フラッシュ・キャッシュに数か月または数年間保持できます。最近読取りが実行されていないブロックの場合、主要なコピーのみがキャッシュに保持されます。必要に応じて、すべてのデータはディスクにコピーされます。これにより、性能のよいフラッシュ領域を効率よく使用できます。
フラッシュ・キャッシュに問題がある場合、操作はフラッシュのミラー・コピーに透過的にフェイルオーバーされます。ユーザーが介入する必要はありません。フラッシュのデータは、割当て単位に基づいてミラー化されます。これは、書き込まれるデータ量がディスク・サイズではなく損失したキャッシュ・サイズに比例することを示します。
関連項目:
ライトバック・フラッシュ・キャッシュおよびライトスルー・フラッシュ・キャッシュの詳細は、Oracle Exadata System Softwareユーザーズ・ガイドを参照してください