6.2.8.6 ls

ファイルおよびボールトをリストします。

用途

lsコマンドは、Exascaleファイルおよびボールトに関する情報を表示します。

構文

ls [ filename [ filename ] ... ] [ -l ] [ --detail ] [ --attributes attribute[,attribute] ... ] 
     [ --filter filter[,filter] ... ] [ --sort [-]attribute[,[-]attribute] ... ] 
     [ --count value ] [ -t ]

コマンド・オプション

lsコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • filename: 情報を表示するファイルまたはボールトの名前。ボールト名の前には@記号が付きます。ワイルドカード検索にアスタリスク(*)を使用できます。指定しない場合、ESCLIファイル階層の現在のレベルにあるすべてのファイルまたはボールトに関する情報が表示されます。

  • -l: 出力を長い表形式で返します。

  • --detail: すべての属性を詳細な形式でリストします。

  • --attributes: 表示する特定の属性をリストします。

  • --filter: リスト出力をフィルタ処理するための条件の指定に使用されます。

  • --sort: 指定された属性を使用して出力をソートするために使用されます。

  • --count: レポートする結果の最大数を指定します。

  • -t: 作成時間の昇順でファイルまたはボールトをソートします。

使用上のノート

このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:

  • フィルタ条件は、<attribute><operator><value>として指定します。

    属性には、ファイル属性、またはvault.接頭辞が付いたボールト属性を指定できます。

    使用可能な演算子は、=、!=、>=、<=、>および<です。

    複数のカンマ区切りのフィルタ条件は、ANDロジックを使用して結合されます。

    日付は、次の書式を使用して指定できます:

    • yyyy-MM-dd''T''HH:mm:ss
    • yyyy-MM-dd (時間は午前00:00と見なされます)
    • HH:mm:ss (日付は本日と見なされます)

    日付の後に、タイムゾーン指定を続けることもできます。

    ファイル・サイズは、接尾辞KKBMMBGGBTTBを使用して指定できます。接尾辞は、大/小文字が区別されません。

    たとえば、次のフィルタには、今日の正午後に作成され、サイズが10 MBを超えるファイルのみが含まれます:

    --filter creationTime>12:00:00,size>10M
  • ソート属性は、[-]attributeとして指定します。複数のソート属性はカンマで区切ります。デフォルトのソート順を昇順です。降順ソートの場合は、属性名の前に-を付けます。

    たとえば、次を使用して、まず名前の降順でソートし、作成時間を昇順で使用して同じ名前のエントリをさらにソートします。

    --sort -name,createTime

例6-88 すべてのボールトの表示

lsコマンドをルート・レベルで使用すると、すべてのボールトのリストが表示されます。

@> ls
MYDATA
VAULT2

例6-89 ボールト内のファイルの表示

ボールトの名前の後にスラッシュ文字(/)を指定すると、ボールト内のすべてのファイルをリストできます。

@> ls @MYDATA/
x 
y 
z1 
z2 
z3 

例6-90 長い形式でのファイル情報の表示

-lオプションを使用すると、出力には各ファイルまたはボールトに関する追加情報が含まれます。

@MYDATA/> ls -l
Total 5
  10.0M   05 Jan 12:59 x 
  19.5k   05 Jan 13:08 y 
   5.0k   05 Jan 13:09 z1 
  10.0M   05 Jan 13:23 z2 
  20.0G   05 Jan 13:14 z3 

例6-91 lsコマンドの出力のソート

次の例では、ボールトMYDATA内のファイルが、最新のファイルから順に表示されます。

@MYDATA/> ls --sort -createTime
z2 
z3 
z1 
y 
x 

例6-92 ワイルドカード検索を使用したファイルのリスト

リストするファイルを指定する場合は、ワイルドカードとして*記号を使用できます。

@MYDATA> ls z*
z1 
z2 
z3 

例6-93 詳細なファイル情報の表示

--detailオプションを使用すると、出力にはファイルおよびボールトに関する詳細情報が含まれます。この例では、ボールトMYDATA内のファイルxに関する詳細な出力を示します。

@> ls @MYDATA/x --detail
name                    x
size                    0
createTime              2019-01-05 12:59:57 GMT
fileType                8
vault.name              MYDATA
vault.createTime        2018-11-08 22:41:07 GMT

例6-94 ファイルまたはボールトの特定の属性の表示

次の例では、MYDATAボールト内のファイルのサイズ、名前およびボールト名の属性を示します。

@MYDATA/> ls -l --attributes size,name,vault.name
Total 5
      0 x MYDATA 
  19.5k y MYDATA 
   5.0k z1 MYDATA 
  10.0M z2 MYDATA 
  20.0G z3 MYDATA