6.2.7.1 lsdataset

データセットをリストします。

用途

lsdatasetコマンドは、Exascaleデータセットに関する情報を表示します。また、特定のデータセットに含まれるファイルをリストすることもできます。

構文

lsdataset [ -l ] [ --detail ] [ --attributes attribute[,attribute] ... ] 
     [ --filter filter[,filter] ... ] [ --sort [-]attribute[,[-]attribute] ... ] 
     [ --count value ] [ --files [ --recursive ]] [ dataset-id ]

コマンド・オプション

lsdatasetコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • dataset-id: 情報を表示するデータセットの識別子。

    システム定義の各データセットには、一意のコンポジット識別子があり、これには関連するエンティティの一意の識別子が含まれます。データセット識別子の形式は、次のいずれかです:

    • @Vault-name: 特定の名前付きボールトのボールトレベルのデータセットを識別します。

    • @Vault-name:GI-cluster-ID: 指定されたボールト内のストレージ領域を消費する特定のOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタのデータセットを識別します。

    • @Vault-name:GI-cluster-ID:CDB-ID: 指定されたGIクラスタに属する特定のOracleマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のデータセットを識別します。

    • @Vault-name:GI-cluster-ID:CDB-ID:PDB-ID: 指定されたCDB、GIクラスタおよびボールトに関連付けられたOracleプラガブル・データベース(PDB)のデータセットを識別します。

    ワイルドカード検索にアスタリスク(*)を使用できます。たとえば、@Vault-name:GI-cluster-ID:*は、指定されたGIクラスタおよびボールトに関連付けられたすべてのCDBデータセットに関する情報を表示します。

    dataset-idを指定しない場合、すべてのボールト内のすべてのデータセットに関する情報が表示されます。

  • -l: 出力を長い表形式で返します。

  • --detail: すべての属性を詳細な形式でリストします。

  • --attributes: 表示する特定の属性をリストします。

  • --filter: リスト出力をフィルタ処理するための条件の指定に使用されます。

  • --sort: 指定された属性を使用して出力をソートするために使用されます。

  • --count: レポートする結果の最大数を指定します。

  • --files: 指定されたデータセット内のファイルをリストします。

  • --recursive: 子孫データセット内のファイルもリストします。

使用上のノート

このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:

  • フィルタ条件は、<attribute><operator><value>として指定します。

    使用可能な演算子は、=、!=、>=、<=、>および<です。

    複数のカンマ区切りのフィルタ条件は、ANDロジックを使用して結合されます。

    日付は、次の書式を使用して指定できます:

    • yyyy-MM-dd''T''HH:mm:ss
    • yyyy-MM-dd (時間は午前00:00と見なされます)
    • HH:mm:ss (日付は本日と見なされます)

    日付の後に、タイムゾーン指定を続けることもできます。

    サイズは、接尾辞KKBMMBGGBTTBを使用して指定できます。接尾辞は、大/小文字が区別されません。

  • ソート属性は、[-]attributeとして指定します。複数のソート属性はカンマで区切ります。デフォルトのソート順を昇順です。降順ソートの場合は、属性名の前に-を付けます。

    たとえば、次を使用して、まず名前の降順でソートし、作成時間を昇順で使用して同じ名前のエントリをさらにソートします。

    --sort -name,createTime
  • dataset-idは、--filesオプションとともに指定する必要があります。

例6-69 すべてのデータセットの表示

他のオプションを指定せずにlsdatasetコマンドを使用すると、すべてのボールトにおけるすべてのデータセットのリストを表示できます。

@> lsdataset
id                                                                  name
@MYDATA                                                             @MYDATA
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5                            @MYDATA/cluster1
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301                 @MYDATA/cluster1:mydb
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:1402749181      @MYDATA/cluster1:mydb.PDB$SEED
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:2132037342      @MYDATA/cluster1:mydb.CDB$ROOT
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:2164757665      @MYDATA/cluster1:mydb.MYDB_PDB1
@VAULT2                                                             @VAULT2
...

例6-70 追加のデータセット属性の表示

@> lsdataset --attributes id,name,fileUsageHC,datasetUsageHC
id                                                                  name                               fileUsageHC  datasetUsageHC
@MYDATA                                                             @MYDATA                                 0.0000         3.4961G
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5                            @MYDATA/cluster1                     294.5339M         3.4961G
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301                 @MYDATA/cluster1:mydb                 25.2656M         3.2085G
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:1402749181      @MYDATA/cluster1:mydb.PDB$SEED       650.6719M       650.6719M
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:2132037342      @MYDATA/cluster1:mydb.CDB$ROOT         1.9056G         1.9056G
@MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:2164757665      @MYDATA/cluster1:mydb.MYDB_PDB1      658.1719M       658.1719M
@VAULT2                                                             @VAULT2                                 0.0000       110.8750M
...

例6-71 データセット内のファイルの表示

@> lsdataset --files @MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5:1427076301:2164757665
DATAFILE/mydb_pdb1_db.f
DATAFILE/mydb_pdb1_tmp.f
DATAFILE/mydb_pdb1_xdb.f
DATAFILE/mydb_pdb1_ax.f

例6-72 再帰的表示オプションの使用

次の例では、--recursiveオプションの使用方法を示します。

--recursiveオプションを指定しない場合、次の例では、指定されたGIクラスタ・データセットに直接属するファイルを示します。

@> lsdataset --files @MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5
cluster1.ocr
cluster1/vfile1

--recursiveオプションを指定した場合、次の例では、指定されたGIクラスタに属するファイルと、関連するすべてのCDBおよびPDBデータセットを示します。

@> lsdataset --files --recursive @MYDATA:a5b4997a027d6f91ffd9729702ff6ec5
DATAFILE/mydb_pdb0_ax.f
dbs/xspfile.ora
DATAFILE/mydb_pdb0.xml
DATAFILE/mydb_pdb1_db.f
DATAFILE/t_ax1.f
DATAFILE/t_db1.f
CLUSTER1-A5B4997A027D6F91FFD9729702FF6EC5/MYDB/TEMPFILE/TEMP.OMF.2012709C
DATAFILE/t_xdb1.f
DATAFILE/mydb_pdb1_tmp.f
dbs/t_cf1.f
DATAFILE/mydb_pdb0_xdb.f
DATAFILE/mydb_pdb0_tmp.f
DATAFILE/t_undo1.f
cluster1.ocr
DATAFILE/mydb_pdb1_xdb.f
CLUSTER1-A5B4997A027D6F91FFD9729702FF6EC5/MYDB/PASSWORD/pwdMYDB.4ABC8604
cluster1/vfile1
DATAFILE/mydb_pdb0_db.f
DATAFILE/mydb_pdb1_ax.f
...