6.2.4.7 lswallet

ウォレットに格納されている情報を表示します。

用途

lswalletコマンドは、ウォレットに格納されているESCLI認証データを表示します。

構文

lswallet [ --wallet wallet-location ] [ --detail ] [ --private-key-file pem-file ] [ --public-key-file pem-file ] [ --public-key-file8 pem-file ] [ --attributes attribute[,attribute] ... ] [ --trusted-cert-file cert-file ]

コマンド・オプション

lswalletコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • --wallet: 情報を表示するウォレットを識別します。wallet-locationは、ディレクトリの場所またはSSOファイルの場所として指定する必要があります。指定しない場合、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットに関する情報が表示されます。

  • --detail: ウォレットからユーザーIDと公開キーのフィンガープリントを表示します。

  • --private-key-file: ウォレットから秘密キーを抽出して、指定されたPEMファイルに格納します。

  • --public-key-file: ウォレットから公開キーを抽出して、指定されたPEMファイルに格納します。

  • --public-key-file8: PKCS8形式のウォレットから公開キーを抽出して、指定されたPEMファイルに格納します。

  • --attributes: 表示する特定の属性をリストします。

  • --trusted-cert-file: 信頼できる証明書をウォレットから抽出し、PEM形式ファイルに保存します。

    ファイルは、数字の接尾辞123などを付けて作成されます。たとえば、--trusted-cert-file cert_fileを指定すると、証明書はcert_file1cert_file2cert_file3などのファイルに格納されます。

例6-42 ウォレット情報のリスト

次の例では、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットから重要な情報を表示します。

@> lswallet

例6-43 詳細なウォレット情報のリスト

次の例では、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットから詳細情報を表示します。

@> lswallet --detail

例6-44 秘密キーの抽出

次の例では、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットから秘密キーを抽出します。秘密キーは、/home/user/privatekey.pemに格納されます

@> lswallet --private-key-file /home/user/privatekey.pem

例6-45 公開キーの抽出

次の例では、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットから公開キーを抽出します。公開キーは、/home/user/publickey.pemに格納されます

@> lswallet --public-key-file /home/user/publickey.pem

例6-46 ファイルへの証明書の抽出

次の例では、現在のESCLIセッションの認証に使用されたウォレットから信頼できる証明書を抽出します。証明書は、通常ファイル/home/user/cert1/home/user/cert2/home/user/cert3などに格納されます。

@> lswallet --trusted-cert-file /home/user/cert