3.9.6.3 ExascaleでのACFSファイル・システムの変更

Exascaleには、Exascaleダイレクト・ボリューム(EDV)を使用したExascaleブロック・ストレージ上のOracle Advanced Cluster File System (ACFS)に対する統合サポートが含まれています。

既存のExascale管理ACFSファイル・システムを変更するには:

  1. ESCLI acfsctlコマンドを使用して、ファイル・システムの登録を解除します。

    Exascale管理ACFSファイル・システムの登録を解除すると、ファイル・システムに関連付けられたホストまたはクラスタのOracle Grid Infrastructure (GI)登録がディスマウントされ、削除されます。この操作により、ホストまたはGIクラスタ・メンバーからマウント・ポイント・ディレクトリも削除されます。ただし、ファイル・システムのコンテンツは、基礎となるExascaleボリュームに残ります。

    Exascale管理ACFSファイル・システムの登録を解除するには、acfsctl deregisterコマンドを使用して、ファイル・システム識別子を指定します。次に例を示します:

    @> acfsctl deregister 1:2fb06f13cddd4a8d8d636d1f794046cb

    lsacfsfilesystemコマンドを使用すると、各Exascale管理ACFSファイル・システムの識別子を検出できます。

    --forceオプションを追加して、登録解除プロセスのエラーをバイパスすることもできます。

  2. ファイル・システムの登録解除後、必要に応じてEDVアタッチメントを削除して再作成することができます。「EDVアタッチメントの管理」を参照してください。

    EDVアタッチメントを再作成すると、アタッチメントを別のホストまたはGIクラスタに移動できるようになり、再度登録時にファイル・システムが実質的に移動します。

  3. ESCLI acfsctlコマンドを使用して、ファイル・システムを登録します。

    ファイル・システムの登録時に、次を指定する必要があります:

    • ファイル・システムを格納するExascaleボリュームの識別子。lsacfsfilesystemコマンドを使用すると、各Exascale管理ACFSファイル・システムに関連付けられたボリューム識別子を検出できます。

      指定したボリュームには、関連付けられたEDVアタッチメントが必要です。そうでない場合、操作は失敗します。

      さらに、EDVアタッチメントの構成により、ファイル・システムの実装方法が制御されます。EDVアタッチメントがクラスタ全体のアタッチメントの場合、ACFSファイル・システムはGIクラスタ内のすべてのノードにマウントされます。EDVアタッチメントがノード固有のアタッチメントの場合、ファイル・システムはそのノードにのみマウントされます。いずれの場合も、ACFSの詳細はGIクラスタに登録され、ファイル・システムは必要に応じてOracle Clusterwareによって自動的にマウント(または再マウント)されます。

    • ファイル・システムをマウントするマウント・ポイントの場所。

      指定したマウント・ポイントの場所は、以前の登録で使用された場所と異なってもかまいません。

    ファイル・システムの登録時に、ファイル・システムのマウント方法(読取り専用モードまたは読取り/書込みモードでのマウントなど)を制御するオプション属性を指定できます。ただし、ファイル・システムの暗号化設定やメタデータ・ブロック・サイズの変更など、ファイル・システムに関連する基本設定を変更することはできません。

    次に例を示します:

    @> acfsctl register 1:bbd6fb4c75e2411b9bf366fe702eabaf /mnt/acfs1 --attributes mountReadOnly=true

    この例では:

    • ボリューム識別子は、1:bbd6fb4c75e2411b9bf366fe702eabafです。

    • ファイル・システムのマウント・ポイントは、/mnt/acfs1です。

    • ファイル・システムは、オプションの属性設定mountReadOnly=trueを指定することで、読取り専用モードでマウントされます。