6.2.8.11 snapshotfile
スナップショットを作成します。
用途
snapshotfile
コマンドは、ファイルまたはファイル・グループのスナップショットを作成します。
構文
snapshotfile source1 target1 [ sourceN targetN ]... [ --exclude exclude-spec ]...
コマンド・オプション
snapshotfile
コマンドのオプションは、次のとおりです:
-
source1-N: スナップショット・ソースであるファイル(1つまたは複数)の名前を指定します。
-
target1-N: スナップショット宛先であるファイル(1つまたは複数)の名前を指定します。
-
--exclude
: スナップショット操作から除外されるファイル(1つまたは複数)の名前を指定します。
使用上のノート
このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:
-
sourceでワイルドカード(
*
)を使用すると、複数のソース・ファイルを指定できます。その場合は、対応するtargetにも一致するワイルドカードを含める必要があります。 -
スナップショット操作におけるすべてのファイルは同じボールト内にある必要があり、そうでない場合はエラーが返されます。
-
複数のsourceとtargetのペアを使用できます。この場合、ソース・ファイルの指定は順番に考慮され、最初の一致のみが使用されます。
-
--exclude
オプションを使用して指定したファイルは、スナップショット操作から除外されます。このような除外は、すべてのsourceとtargetのペアに適用されます。 -
NULL (空の)文字列をtarget値として指定した場合、対応するsourceのスナップショットは作成されません。NULL targetの指定は、スナップショット操作からファイルを除外する代替方法です。
sourceとNULL targetは、他のすべてのsourceとtargetのペアとともに順番に考慮され、最初の一致のみが使用されます。
-
同じ操作で作成されるすべてのスナップショットは、ポイントインタイム一貫性があります。
例
例6-105 ファイルのスナップショットの作成
この例では、スナップショットを作成します。ソース・ファイルは@MYDATA/file-1
、スナップショットは@MYDATA/snap-file-1
です。
@> snapshotfile @MYDATA/file-1 @MYDATA/snap-file-1
例6-106 ファイル・グループのスナップショットの作成
この例では、ワイルドカードを使用したファイル・グループのスナップショットを作成します。この例では、@MYDATA/file1
、@MYDATA/file2
などのファイルが存在するとした場合、@MYDATA/snap-dir/file1
という名前の@MYDATA/file1
のスナップショット、@MYDATA/snap-dir/file2
という名前の@MYDATA/file2
のスナップショットなどが作成されます。
@> snapshotfile @MYDATA/file* @MYDATA/snap-dir/file*
例6-107 複数のファイル・グループのスナップショットの作成
この例では、ワイルドカードを使用して複数のファイル・グループのスナップショットを作成します。ソース・ファイル・グループは@MYDATA/a*
および@MYDATA/b*
であり、結果のスナップショットは@MYDATA/snap/
にあります。
@> snapshotfile @MYDATA/a* @MYDATA/snap/a* @MYDATA/b* @MYDATA/snap/b*
例6-108 順序の重要性
次の各例では、sourceとtargetのペアが指定される順序の重要性を示します。
最初のコマンドでは、@MYDATA/a*
に一致するファイルのスナップショットは@MYDATA/snap/a
に作成され、その他のファイルのスナップショットは@MYDATA/snap/other
に作成されます。
@> snapshotfile @MYDATA/a* @MYDATA/snap/a/a* @MYDATA/* @MYDATA/snap/other/*
次のコマンドでは、すべてのファイルが@MYDATA/*
と一致するため、スナップショットはすべて@MYDATA/snap/other
に作成されます。この場合、2番目のsourceとtargetのペアは使用されません。
@> snapshotfile @MYDATA/* @MYDATA/snap/other/* @MYDATA/a* @MYDATA/snap/a/a*
例6-109 除外を指定したファイル・グループのスナップショットの作成
次の各例では、@MYDATA/a*
または@MYDATA/b*
と一致するものを除き、@MYDATA
内のファイルのスナップショットを作成する方法を示します。
@> snapshotfile @MYDATA/* @MYDATA/snap/* --exclude @MYDATA/a* --exclude @MYDATA/b*
@> snapshotfile @MYDATA/a* "" @MYDATA/b* "" @MYDATA/* @MYDATA/snap/*
例6-110 無効なコマンド
次の各例では、無効なコマンドを示します。複数のボールトが参照されるため、最初と2番目のコマンドは無効です。スナップショット宛先にソース指定に一致するワイルドカードが含まれていないため、最後のコマンドは無効です。
@> snapshotfile @MYDATA/a* @MYDATABACKUP/a*
@> snapshotfile @MYDATA/a* @MYDATA/snap/a* @VAULT2/a* @VAULT2/snap/a*
@> snapshotfile @MYDATA/withwc* @MYDATA/snap/withoutwc
親トピック: ファイル管理