2.2.9 Oracle ASM appliance.mode属性の有効化
Oracle ASM appliance.mode
属性を使用すると、1つ以上のOracle ASMディスクを削除するときにディスクのリバランス完了時間が改善されます。
appliance.mode
属性を設定すると、障害発生後に冗長性を迅速にリストアするのに役立ちます。属性は、次の要件を満たすディスク・グループのみで有効にできます。
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Oracle ASMディスク・グループ属性
compatible.asm
がリリース11.2.0.4または12.1.0.2以上に設定されている。 -
cell.smart_scan_capable
属性がTRUE
に設定されている。 -
ディスク・グループ内のすべてのディスクが同じタイプである(すべてのディスクがハード・ディスクであるか、すべてのディスクがフラッシュ・ディスクであるなど)。
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ディスク・グループのすべてのディスクが同じサイズである。
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ディスク・グループのすべての障害グループのディスク数が等しい。
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エイス・ラック構成の場合、すべての障害グループに4ディスクが含まれるか、すべての障害グループに6ディスクが含まれる。
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それ以外のラック構成の場合、すべての障害グループに10ディスクが含まれるか、すべての障害グループに12ディスクが含まれる。
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ディスク・グループに少なくとも3つの障害グループが含まれている。
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ディスク・グループにオフラインのディスクがない。
ノート:
既存のディスク・グループに対してappliance.mode
属性を有効化すると、次回のリバランス操作でデータ移動が増える可能性があります。
appliance.mode
属性は、新規ディスク・グループを作成するときに自動的に有効化されます。既存のディスク・グループでは、ALTER DISKGROUP
コマンドを使用して明示的に属性を設定する必要があります。
SQL> ALTER DISKGROUP disk_group SET ATTRIBUTE 'appliance.mode'='TRUE';
ノート:
appliance.mode
属性は通常TRUE
に設定する必要があります。まれに、ディスク・グループにディスクを追加するときに、回避策としてappliance.mode
を無効にすることが必要な場合があります。ディスク・グループをALTERで変更した後、appliance.mode
を有効にしてREBALANCE操作を実行します。
ディスク・グループの作成時にappliance.mode
属性を無効化するには、属性をFALSE
に設定します。
SQL> CREATE DISKGROUP data NORMAL REDUNDANCY
DISK
'o/*/DATA*'
ATTRIBUTE 'content.type' = 'data',
'au_size' = '4M',
'cell.smart_scan_capable'='TRUE',
'compatible.rdbms'='11.2.0.3',
'compatible.asm'='11.2.0.4',
'appliance.mode'='FALSE';
親トピック: ExadataでのOracle ASMの管理