D.4 Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA) Webインタフェースのアクセシビリティ

OEDA Webインタフェースは、AAレベル(WCAG 2.0 AA)のWebコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン・バージョン2.0に準拠しています。

OEDA Webインタフェースは、Oracle JETを使用して構築され、次のサポートを提供します。

  • キーボード・ナビゲーションおよびタッチ・ナビゲーション

    Oracle JETコンポーネントは、Web Accessibility Initiative - Accessible Rich Internet Application (WAI-ARIA)のガイドラインに準拠します。Oracle JETホットキー情報は、Oracle JavaScript Extension Toolkit (JET)キーボードおよびタッチ・リファレンスを参照してください。

  • ズーム

    Oracle JETでは、最大200%までのブラウザ・ズームをサポートしています。たとえば、Firefoxブラウザでは、「表示」「ズーム」「拡大」の順に選択できます。

  • スクリーン・リーダー

    Oracle JETでは、WAI-ARIA標準に準拠するコンテンツを生成することによって、JAWS、Apple VoiceOver、Google Talkbalkなどのスクリーン・リーダーをサポートしており、特別なモードは必要ありません。

  • Oracle JETコンポーネントのロールと名前

    各コンポーネントには適切なロール(buttonlinkなど)があり、各コンポーネントは関連する名前(ラベル)をサポートしています(該当する場合)。

  • 十分な色のコントラスト

    Oracle JETには、少なくとも4.5:1の輝度コントラスト比を提供するように設計されたAltaテーマが用意されています。

OEDA Webインタフェースの概要

OEDA Webインタフェースには2つのリージョンがあります。ナビゲーション・リージョンはページの左端の部分であり、メイン・リージョンは残りの部分になります。ナビゲーション・リージョンにはセクションのリストが含まれており、メイン・リージョンには様々な構成の詳細を指定したりユーザー・インタフェースを制御する際に使用される、様々なフィールドおよびその他の要素が含まれています。

主なセクションは次のとおりです。

  • ハードウェアの選択
  • オペレーティング・システムの選択
  • RACネットワーク
  • ユーザーとグループ
  • クラスタの定義
  • ディスク・グループ
  • データベース・ホームの作成
  • データベースの作成
  • クラスタ・ネットワーク
  • アラート
  • コメント

最初は、「ハードウェアの選択」セクションが唯一アクティブなセクションです。各セクションが完了すると、ナビゲーション・リージョンで次のセクションがアクティブになり、対応する詳細がメイン・リージョンに追加されます。通常はセクションを順番に完了しますが、ユーザーは、インタフェースを使用して前のセクションに戻り、変更を追加できます。各セクションに関連する要素は縮小可能な領域にグループ化され、各領域には領域を展開および縮小するボタンがあります。

OEDA固有のキーボード・ショートカット

次の表に、OEDA Webインタフェースを制御および移動するためのキーボード・ショートカットを示します。

説明 Windows Mac OS
すべてのセクションを閉じます [Alt]+[Ctrl]+[C] [Option]+[Ctrl]+[C]
すべてのセクションを開きます [Alt]+[Ctrl]+[E] [Option]+[Ctrl]+[E]
「オプション」メニューにフォーカスを移動します [Alt]+[Ctrl]+[M] [Option]+[Ctrl]+[M]
メイン・リージョンにフォーカスを移動します [Alt]+[Ctrl]+[N] [Option]+[Ctrl]+[N]

OEDAを使用したキーボードおよびスクリーン・リーダー・ナビゲーション

OEDA Webインタフェースを起動すると、最初は「オプション」メニュー・ボタンにフォーカスが置かれます。「オプション」メニュー・ボタンをアクティブにすると、メニューが開き、メニュー項目のリストが表示されます。「オプション」メニュー・ボタンにフォーカスがあるときに[Tab]キーを押すと、フォーカスがナビゲーション・リージョンに移動します。ナビゲーション・リージョンにフォーカスがあるときに[Tab]キーを押すと、フォーカスがメイン・リージョンに移動します。

どこからでも「オプション」メニューにアクセスするには、キーボード・ショートカット(Windowsの場合は[Alt]+[Ctrl]+[M]、Mac OSの場合は[Option]+[Ctrl]+[M])を使用します。フォーカスをメイン・リージョンに戻すには、Windowsで[Alt]+[Ctrl]+[N]を使用するか、Mac OSで[Option]+[Ctrl]+[N]を使用します。

OEDAは、タブ付きインタフェースを使用してセクション内の複数のインスタンスを表します。たとえば、「ハードウェアの選択」セクションには「+」ボタンがあり、別のラックの詳細を含む新しいタブが作成されます。新しいタブが作成されると、新しいタブにフォーカスが移動します。矢印キーを使用して複数のタブ間を移動したり、スペース・バーまたは[Enter]キーを使用してタブをアクティブにできます。タブにフォーカスがあると、JAWSスクリーン・リーダーは、タブ・ラベルおよびそれが削除可能かどうかを識別します。

ナビゲーション・リージョンでアクティブなセクションを選択しても、フォーカスはメイン・リージョンの関連領域に移動しません。これは既知の問題であり、バグ35029653を使用して追跡されます。キーボードのみを使用して問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. キーボード・ショートカットを使用して、メイン・リージョンのすべてのセクションを縮小します(Windowsの場合は[Alt]+[Ctrl]+[C]、Mac OSの場合は[Option]+[Ctrl]+[C])。

  2. [Tab]キーを使用して、メイン・リージョンに移動します。

  3. メイン・リージョンで、[Tab]キー(または[Shift]+[Tab])を使用して、縮小されたセクションのリストで目的のセクションに移動します。

  4. スペース・バーまたは[Enter]キーを使用して、目的のセクションをアクティブ化して展開します。

JAWSスクリーン・リーダーを使用して問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. JAWSのキーボード・ショートカットを使用して、アクティブなボタンのリストを取得します([Ctrl]+[Insert]+[B])。

  2. JAWSのボタン・リスト・ダイアログを使用して、目的のセクションに関連付けられている展開/縮小ボタンに移動します。

JAWSを使用する場合は、次のことに注意してください。

  • JAWSのボタン・リスト・ダイアログには有効なすべてのボタンが含まれており、長いリストになる場合があります。

  • ページ・ヘッダーを除き、OEDA WebインタフェースにはHTMLヘッダー(<H2><H3>など)は含まれていません。したがって、JAWS内でHTMLヘッダーを使用して移動することはできません。

  • OEDA Webインタフェースにはリンクは含まれていません。したがって、JAWS内のリンクを使用して移動することはできません。