8.1 dcliユーティリティの概要

dcliユーティリティは、複数のサーバーでオペレーティング・システム・コマンドをパラレル・スレッドで実行します。ターゲット・サーバーは、Exadata Storage ServerまたはExadataデータベース・サーバーです。ただし、dcliユーティリティでは、リモート・アプリケーションとの対話型セッションをサポートしていません。

dcliユーティリティは、Exadata Storage ServerまたはExadataデータベース・サーバーで実行できます。また、集中管理サーバーとして機能する別のホスト・コンピュータにコピーすることもできます。複数のサーバーで実行するようにコマンドを発行したり、サーバーにコピー可能なファイルを使用して実行できます。サーバーはホスト名またはIPアドレスで参照されます。

Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降では、dcliユーティリティにはPythonバージョン2.5以降が必要です。以前のリリースでは、Pythonバージョン2.3以降が必要です。Pythonのバージョンは、python -Vコマンドを実行して確認できます。また、このユーティリティでは、ターゲット・サーバーへの接続にSSHユーザー等価の事前設定が必要です。dcliユーティリティを最初に-kオプションとともに使用すると、SSHユーザー等価を設定できます。また、SSHユーザー等価をサーバーに手動で設定することもできます。

指定したサーバーでコピーおよびコマンド実行が終了すると、コマンド出力(stdoutおよびstderr)が収集されて表示されます。dcliのオプションを指定すると、コマンド出力をエラーなしの出力(通常のステータスを表示するメッセージなど)に簡略化できます。