2.2.11 Oracle ASMディスク修復タイマーの設定

Oracle ASMディスク修復タイマーは、Oracle ASMで削除される前にディスクをオフラインのままにできる時間を表します。ディスクがオフラインの場合、オンラインに戻ったときにディスクを再同期できるように、変更されたエクステントがOracle ASMによって追跡されます。デフォルトのディスク修復時間は3.6時間です。デフォルト値では十分でない場合は、ASMで一時的なディスク障害を検出して修復するまでの最大時間まで属性値を変更できます。次のコマンドは、DATAディスク・グループのディスク修復タイマーの値を8.5時間に変更する例です。

SQL> ALTER DISKGROUP data SET ATTRIBUTE 'disk_repair_time' = '8.5h'

disk_repair_time属性では、オフライン中のディスクの修復タイマーは変更されません。このようなオフライン状態のディスクの修復タイマーは、デフォルトの修復タイマー、またはディスクが手動でオフラインに設定されたときにコマンドラインで指定した修復タイマーのいずれかになります。オフライン中のディスクの修復タイマーを変更するには、OFFLINEコマンドを使用して修復タイマーの値を指定します。次のコマンドは、オフラインのディスクのディスク修復タイマーの値を変更する例です。

SQL> ALTER DISKGROUP data OFFLINE DISK data_CD_06_cell11 DROP AFTER 20h;

ノート:

二重障害に対する脆弱性は、ディスク修復時間の値の増加にあわせて増加します。