9.5.1 ahf

ahfコマンドを使用して、診断分析レポートを生成し、AHFバランス・レポートを生成し、ローカル・ノードで実行されているAHFのバージョンを問い合せます。

構文

ahf category action [options]
category: {analysis,configuration,observer,software,data, security}
  • analysis: 環境の問題を分析し、修正処理の推奨事項を提供するために使用します。
  • configuration: AHF構成を変更するために使用します。
  • observer: AHFプロセスとの対話に使用します。
  • software: AHFおよび月次推奨パッチ(MRP)に関するソフトウェア情報を取得するために使用します。
  • data: AHFリポジトリに関する情報を取得するために使用します。
  • security: AHFユーザーを管理する場合に使用します。

パラメータ

表9-124 ahfコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-h, --help

--version, -v

--debug, -d

このヘルプを表示して終了します。

ローカル・ノードにインストールされているAHFのバージョンを問い合せます。

ログ・ファイルの追加のデバッグ情報を表示します。

カテゴリ: software

  • 処置: get-version
  • オプション:
    • --component {ahf,tfa,compliance,all}
    • --local

ローカル・ノードにインストールされているAHFのバージョンを問い合せます。

カテゴリ: software

  • 処置:
    • get-mrp-level
    • compare-mrp-level
    • get-latest-mrp-level
    • apply-update
    • get-update-history
    • rollback-update
    • delete-update-backup
    • move
get-mrp-level: Oracleホームが存在する月次推奨パッチ(MRP)レベルを取得します
  • オプション:
    • --oracle-home ORACLE_HOME: 指定したOracle HomeのMRPレベルを取得します
    • -all: システム上のすべてのOracleホームのMRPレベルを取得します
compare-mrp-level: Oracleホームと特定のMRPレベルを比較し、インストール済および欠落しているパッチを取得します
  • オプション:
    • --oracle-home ORACLE_HOME: 情報を問い合せるOracleホームを指定します
    • --mrp-level MRP_LEVEL: チェックするMRPレベルを指定します。デフォルト: 適用可能な最新のMRPレベル。
get-latest-MRP-level: 最新のMRPレベル名を取得します
  • オプション: --ru RU

    情報を問い合せるRUを指定します。

apply-update: ローカル・ノードのAHFインストールに提供された更新を適用します
  • オプション: --update-file <zip-file-name>

    zipファイル名を指定します。

get-update-history: 適用された更新に関する情報を取得します。

rollback-update: ローカル・ノードのAHFフレームワークに適用された最新の更新をロールバックします。

delete-update-backup: AHF更新が格納されているバックアップ・ディレクトリとその内容を削除します。

move: AHFホーム・ディレクトリを新しい場所に移動します。

カテゴリ: software

  • 処置:
    • validate-downgrade-installer
    • get-upgrade-history
    • downgrade
  • validate-downgrade-installer: ダウングレード先のAHFインストーラを検証します。
  • get-upgrade-history: AHFソフトウェアのアップグレード履歴を取得します。
  • downgrade: AHFのダウングレード・バージョンをリクエストします。

カテゴリ: analysis

  • 処置: create
  • AHFインサイト・オプション: [--type insights] [--last n{m|h} | --for <DATETIME> | --from <DATETIME> --to <DATETIME>]

AHFインサイト分析レポートを生成します。

カテゴリ: analysis

  • 処置: create
  • AHFバランス・オプション: [--type impact] --scope [fleet|cluster|database] --name NAME

AHFバランス・レポート: フリート・レポート、クラスタ・レポートおよびデータベース・レポートを生成します。

カテゴリ: analysis

  • 処置: explore
  • AHFスコープ・オプション: [--with scope] [--from-file FILE]

指定されたツールを使用して探索分析を起動します。

ノート:

Cluster Health Advisor (CHA)のAutonomous Health Frameworkスコープ(AHFスコープ)機能は、Oracle Database 23aiでは非推奨となっています。

進化する顧客ニーズに適切に対応するため、OracleはAHFスコープを中止しており、代替としてAutonomous Health Frameworkインサイト(AHFインサイト)を使用することをお薦めしています。

AHFでは、ノードの削除、インスタンスの削除、データベース・パフォーマンスの低下などの問題が検出されると、AHFインサイトを介して包括的なレポートが提供されて、その問題が強調表示され、根本原因が識別され、推奨アクションが示されます。

また、データベース異常アドバイザで、すべてのホストとデータベース・インスタンスにわたる、異常のタイムライン・ビューが表示されます。ユーザーは、各結果にドリルダウンして、根本的な原因と推奨される解決策を把握できます。

カテゴリ: configuration

  • 処置: set
  • AHFバランス・オプション: [--type impact][--connect-string CONNECT-STRING] [--user-name USER-NAME]

Oracle Enterprise Managerリポジトリへの接続を構成します。

カテゴリ: data

  • 処置: get-repository
  • オプション: ,
    • --component {all,compliance,tfa}
    • --local

AHFリポジトリに関する情報を取得します。

--local: ローカル・ノードからのみAHFリポジトリに関する情報を取得します。

カテゴリ: data

  • 処置: move
  • オプション:
    • --to-json
    • --destination DESTINATION

moveは、AHFデータ・ディレクトリを新しい場所に移動します。

オプション:
  • --to-json: 出力をJSON形式で出力します。
  • --destination DESTINATION: AHFデータ・ディレクトリの移動先ディレクトリを指定します。

カテゴリ: observer

  • 処置: status

AHFコンポーネントのステータスを取得します。

カテゴリ: security

処置:
  • add-user
  • remove-user
  • promote-user
  • demote-user
  • grant-role
  • revoke-role
  • list-users
  • reset-users
  • block-user
  • unblock-user

AHFユーザーを管理します。

例9-124 ahf software get-version --component all

ahf software get-version --component all
AHF version: 24.2.0
Build Timestamp: 20240224222447
TFA version: 24.2.0
Compliance version: 24.2.0
Compliance metadata version: 20240224