2.5.4 Oracle Autonomous Health Frameworkのダウングレード
AHFでは、6か月以内であるかぎり、以前にアップグレードした最後のバージョンへのダウングレードがサポートされます。
AHFは、Grid Infrastructure (同様にダウングレードをサポート)とともにインストールされますが、GIのダウングレード後、GI PythonとJDKの依存関係が壊れているためにAHFが使用できなくなっていました。
また、GIの外部でAHFインストールを実行した顧客は、構成およびイベント・データを失わずにダウングレードすることができませんでした。
これは、AHFインストーラがシステム上でより新しいバージョンを検出した場合、新しいインストールが阻止されるためです。顧客は現在のバージョンをアンインストールし、古いバージョンを再インストールする必要がありましたが、構成またはイベント・データは、保持する方法がなかったために失われました。
AHFでは、6か月以内の場合は、以前にアップグレードした最後のバージョンへのダウングレードがサポートされるようになりました。
ダウングレード・プロセス中、AHFは次を実行します:
- インストール済のバージョンから構成およびイベント・データをエクスポートします。
- インストール済のバイナリを削除します。
- 古いバイナリをインストールします。
- エクスポート済の構成およびイベント・データをインポートします。
AHFをダウングレードするには、次の2つの方法があります:
- AHFインストーラを直接使用する
- AHF CLIコマンド
ahf software downgrade
を使用する。
ノート:
- AHFのアップグレード後に設定または構成されたAHFプロパティは、ダウングレード後に維持されません。それらのAHFプロパティは再構成してください。
- AHFのアップグレード後に変更または更新されたAHFプロパティは、ダウングレード後に維持されます。
AHFインストーラを使用してダウングレードを実行するには:
- 次を実行して、適格なダウングレード・ターゲット・バージョンを見つけます:
ahf software get-downgrade-target [--version] [–location]
- 次を実行してAHFインストーラを検証します:
ahf software validate-downgrade-installer --installer <installer file>
- ダウングレード・ターゲットのAHFインストーラを使用して、次のコマンドを実行します:
ahf_setup -downgrade
AHF CLIを使用してダウングレードを実行するには:
ダウングレードが必要な場合に後で使用するためにAHFインストーラを保存することもできます。詳細は、「Oracle Autonomous Health Frameworkのインストール・コマンドライン・オプション」を参照してください。
以前にAHFインストーラを保存した場合は、
ahf software downgrade
コマンドを実行してAHFのダウングレードをリクエストします。これにより、インストーラがAHFに保存されている場合、AHFはバックグラウンドで以前のバージョンに戻ります。
-saveinstaller
を使用してAHF 24.6.1をインストールします- AHF 24.7以降にアップグレードします
ahf software downgrade
# ahf software downgrade
Downgrade for AHF has been requested.