9.3.3.3 tfactl diagcollect -srdc

tfactl diagcollect -srdcコマンドを使用して、サービス・リクエスト・データ収集(SRDC)を実行します。

構文

tfactl diagcollect -srdc srdc_profile 
[-tag tagname] 
[-z filename] 
[-last nh|d | -from time -to time | -for date] 
-database database

パラメータ

各オプションの前にマイナス記号(-)を付ける必要があります。

オプション 説明

[-srdc srdc_profile]

SRDCプロファイルを指定します。

-tag description

このパラメータを使用して、Oracle Trace File Analyzerリポジトリ内に、収集結果用のサブディレクトリを作成します。

-z file_name

このパラメータを使用して、出力ファイル名を指定します。

[-last nh|d | -from time -to time | -for date]

  • -lastパラメータを指定すると、過去の特定の時間(h)または日数(d)の関連データを含むファイルを収集します。さらに、デフォルトでは、このパラメータを指定してコマンドを使用すると、大きいファイルは切り捨てられ、特定の間隔のファイルのみが表示されます。

    -lastと同じ機能を持つ-sinceを使用することもできます。このオプションは下位互換性のために含まれています。

  • -fromと-toのパラメータを指定して(この2つのパラメータは一緒に使用する必要があります)、特定の時間間隔内の関連データを含むファイルを収集し、ファイルが大きい場合、この時刻より前のデータが切り捨てられます。

    サポートされている時間書式は次のとおりです。

    "Mon/dd/yyyy hh:mm:ss"

    "yyyy-mm-dd hh:mm:ss"

    "yyyy-mm-ddThh:mm:ss"

    "yyyy-mm-dd"

  • -forパラメータを指定すると、指定した日付の関連データを含むファイルを収集します。tfactlによって収集されるファイルには、-forの後に指定した時間が間に含まれるタイムスタンプがあります。このオプションでは、データの切捨ては行われません。

    サポートされている時間書式は次のとおりです。

    "Mon/dd/yyyy"

    "yyyy-mm-dd"

ノート:

日付と時刻の両方を指定する場合、両方の値を二重引用符("")で囲む必要があります。日付のみまたは時刻のみを指定する場合は、単一の値を引用符で囲む必要はありません。

-database database

データベースの名前を指定します。

SRDCプロファイル

SRDCプロファイル 説明

listener_services

リスナー・サービス・エラーのデータを収集します: TNS-12514/TNS-12516/TNS-12518/TNS-12519/TNS-12520/TNS-12528。

naming_services

ネーミング・サービス・エラーのデータを収集します: ORA-12514/ORA-12528。

ORA-00020

プロセスの最大数超過に関するデータを収集します。

ORA-00060、ORA-00600

内部エラーのデータを収集します。

ORA-00700

ソフト内部エラーのデータを収集します。

ORA-01031

SYSDBA接続中のORA-1031/ORA-1017の標準情報を収集します

ORA-01555

Oracle Databaseの「スナップショットが古すぎます」というエラーのデータを収集します。

ORA-01578

NOLOGGING ORA-1578/ORA-26040 DBV-00201のデータを収集します。

ORA-01628

Oracle Databaseの「スナップショットが古すぎます」というエラーのデータを収集します。

ORA-04030

OSプロセスのプライベート・メモリーを使い果たしましたというエラーのデータを収集します。

ORA-04031

共有/ストリーム・プールにより多くの共有メモリーが必要ですというエラーのデータを収集します。

ORA-07445

「例外が発生しました。コア・ダンプ」というエラーのデータを収集します。

ORA-08102

ORAエラーORA-08102のデータを収集します。

ORA-08103

ORAエラーORA-08103のデータを収集します。

ORA-27300

「OS system dependent operation: open failed with status: (status)」というエラーのデータを収集します。

ORA-27301

「OS障害メッセージ: (メッセージ)」というエラーのデータを収集します。

ORA-27302

障害が発生しました: (モジュール)。というエラーのデータを収集します。

ORA-30036

Oracle DatabaseのUNDO表領域を拡張できませんというエラーのデータを収集します。

crsasmcell

ASM CRS CELL関連の問題のデータを収集します。

crsasmcellによって処理されるセル関連のエラーは次のとおりです:
  • CRS-1604
  • CRS-1606
  • CRS-1613
  • CRS-1614
  • CRS-1615
  • CRS-1649

dbasm

Oracle Databaseのストレージの問題に関するデータを収集します。

dbaudit

Oracle Databaseの監査の標準情報を収集します。

dbawrspace

Oracle Databaseの自動ワークロード・リポジトリ(AWR)の領域の問題に関するデータを収集します。

dbexp

元のエクスポート(exp)関連の問題のトラブルシューティングのための情報を収集します。

dbexpdp

データ・ポンプ・エクスポートの一般的な問題のデータを収集します。

dbexpdpapi

データ・ポンプ・エクスポートAPIの問題のデータを収集します。

dbexpdpperf

データ・ポンプ・エクスポートのパフォーマンスの問題に関するデータを収集します。

dbexpdptts

トランスポータブル表領域のデータ・ポンプおよび元のEXPORT、IMPORTに提供するデータを収集します。

dbfs

dbfsの問題のデータを収集します。

dbggclassicmode

Oracle GoldenGateのクラシック・モードの問題のデータを収集します。

dbggintegratedmode

Oracle GoldenGateのExtract/Replicatの異常終了の問題に関するデータを収集します。

dbimp

元のインポート(imp)関連の問題のトラブルシューティングのためのデータを収集します。

dbimpdp

データ・ポンプ・インポートの一般的な問題のデータを収集します。

dbimpdpperf

データ・ポンプ・インポートのパフォーマンスの問題に関するデータを収集します。

dbinstall

Oracle Databaseのインストール/アップグレードの問題に関するデータを収集します。

dbpartition

パーティション/サブパーティション化された表/索引のCreate/メンテナンスに関する問題のデータを収集します。

dbpartitionperf

パーティション化された表/索引に対する低速なCreate/Alter/Dropコマンドのデータを収集します。

dbpatchconflict

Oracle Databaseのパッチ競合の問題に関するデータを収集します。

dbpatchinstall

Oracle Databaseのパッチ・インストールの問題に関するデータを収集します。

dbperf

Oracle Databaseのパフォーマンスの問題に関するデータを収集します。

dbpreupgrade

Oracle Databaseのアップグレード前の問題に関するデータを収集します。

dbrman

バックアップ、メンテナンス、リストア、リカバリ、RMAN-08137、RMAN-08120などのRMAN関連の問題のデータを収集します。

dbrman600

RMAN-00600エラー(My Oracle Supportノート2045195.1)のデータを収集します。

dbrmanperf

RMANのパフォーマンス・エラー(My Oracle Supportノート1671509.1)のデータを収集します。

dbscn

Oracle DatabaseのSCNの問題に関するデータを収集します。

dbshutdown

単一インスタンスのOracle Databaseの停止の問題に関するデータを収集します。

dbsqlperf

Oracle Trace File Analyzer Collectorを使用したSQLのパフォーマンスの問題に関するデータを収集します。

dbstartup

単一インスタンスのOracle Databaseの起動の問題に関するデータを収集します。

dbtde

透過的データ暗号化(TDE) (My Oracle Supportノート1905607.1)のデータを収集します

dbunixresources

オペレーティング・システム・リソースに関連するOracle Databaseの問題のデータを収集します。

dbupgrade

Oracle Databaseのアップグレードの問題に関するデータを収集します。

dbxdb

Oracle Database XDBのインストールと無効なオブジェクトの問題のデータを収集します。

dnfs

DNFSの問題データを収集します。

emagentperf

Enterprise Managerエージェントのパフォーマンスの問題のデータを収集します。

emcliadd

Enterprise Managerコマンドラインを使用したOracle Database、リスナーまたはASMターゲットの追加時のEnterprise Managerエラーのデータを収集します。

emclusdisc

クラスタ・ターゲット、クラスタ(RAC) Oracle DatabaseまたはASMターゲットが検出されない問題のデータを収集します。

emdbsys

Enterprise ManagerでOracle Databaseシステム・ターゲットの検出、削除または名前変更が正しく行われない問題のデータを収集します。

emdebugoff

Enterprise Managerのデバッグを設定解除するためのデータを収集します。

emdebugon

Enterprise Managerのデバッグを設定するためのデータを収集します。

emgendisc

Oracle Database、リスナーまたはASMターゲットの検出または削除時のEnterprise Managerの一般的なエラーのデータを収集します。

emmetricalert

Enterprise Managerのメトリック・イベントが実行されない問題、およびメトリック・アラートに関連する一般的な問題のデータを収集します。

emomscrash

Enterprise ManagerでのOMSのクラッシュまたは再起動に関するすべてのパフォーマンスの問題を収集します。

emomsheap

Enterprise ManagerのOMSヒープ使用状況アラートに関するパフォーマンスの問題のデータを収集します。

emomshungcpu

Enterprise ManagerでのOMSハングまたは高いCPU使用率に関するパフォーマンスの問題のデータを収集します。

emprocdisc

Enterprise ManagerでOracle Database、リスナーまたはASMターゲットが検出プロセスによって検出されない問題のデータを収集します。

emrestartoms

Enterprise ManagerでのOMSの再起動でクラッシュする問題のデータを収集します。

emtbsmetric

Enterprise Managerの表領域使用率メトリックの問題のデータを収集します。

esexalogic

Oracle Exalogicの完全なExalogsの問題に関するデータを収集します。

ggintegratedmodenodb

Oracle GoldenGateのExtract/Replicatの異常終了の問題に関するデータを収集します。

internalerror

他のすべてのタイプの内部Oracle Databaseエラーのデータを収集します。

コンピュート・ノードからCRS、ASMおよびセル・データを収集するには

セル・データを収集するには、tfactl diagcollect -cellnode <comma delimited list of names>|allコマンドを使用できます。コンピュート・ノードにセル関連のエラーがある場合は、tfactl diagcollect -srdc crsasmcellコマンドを使用して、CRS、ASMおよびセル・データを収集します。crsasmcellによって処理されるセル関連のエラーは次のとおりです:
  • CRS-1604
  • CRS-1606
  • CRS-1613
  • CRS-1614
  • CRS-1615
  • CRS-1649
セルから収集するには、tfa内にセルを構成する必要があります。セルが構成されているかどうかを確認するには、次を実行します:
# tfactl cell status
セルが構成されていない場合は、次を実行します:
# tfactl cell configure

構成後、セルから収集できます。

たとえば: 
  • # tfactl diagcollect -srdc crsasmcell
  • # tfactl diagcollect -srdc crsasmcell -cellnode mycell1,mycell2,mycell3
  • # tfactl diagcollect -srdc crsasmcell -cellnode all
  • # tfactl diagcollect -srdc dbperf -cellnode all
  • # tfactl diagcollect -cellnode all

関連トピック

親トピック: Oracle Trace File Analyzer診断収集コマンドの実行