このリリースでのこのガイドの変更点
次の変更が、Oracle Graph Server and Clientに付属するプロパティ・グラフ・サポートに適用されます。
Oracle Graph Server and Clientは、Oracle Databaseのプロパティ・グラフ機能を使用するために必要であり(Oracle Graph Server and Clientのインストールを参照)、1年に4回リリースされます。
Oracle Graph Server and Client 24.2の新機能
Oracle Databaseリリース23ai以前と連携する機能
- グラフ・サーバー(PGX)で実行中のグラフ・アルゴリズムの進行状況を追跡するためのサポートが追加されました。
詳細は次のトピックを参照してください。
- 次の新しい組込みアルゴリズムに対するグラフ・サーバー(PGX)のサポートが追加されました:
- 調和中心性: 最短パス距離の相互合計を考慮して中心性を評価する近接中心性アルゴリズムの代替です。
- 記事ランク: Pagerankのバリアントです。ページ・ランクは、低レベル・ノードからの関係が高レベル・ノードからの関係よりも高い影響を与えるという前提に従います。記事ランクは低レベルのノードの影響を軽減します。
- 加重バージョンのスピーカ・リスナー:このアルゴリズムのユース・ケースの例は、ソーシャル・ネットワークで同様の関心を共有するコミュニティを識別することです。
- トレーニング・プロセスを監視するためのPgxMLサポートが追加され、トレーニング・プロセス中の損失と精度の改善状況を確認できるようになりました。これは、検証データ・セットで必要な精度を得るために必要なトレーニング・ステップ数を判定する際にも使用できます。
詳細は、次を参照してください:
- 任意のプロパティ式を使用したPGQLプロパティ・グラフ作成に対するサポートが追加されました。
詳細は、「任意のプロパティ式を使用したPGQLプロパティ・グラフの作成」を参照してください。
- MATCH句の後のLATERAL副問合せおよびその他のLATERAL副問合せに対するPGQLサポートが追加されました。
詳細は、PGQL Lateral副問合せのサポートを参照してください。
- Logbackが1.3.xバージョンにアップグレードされたため、Logback構成ファイル内の日付パターンを文字列パラメータとして指定する必要があります。したがって、カスタムの
logback-server.xml
またはlogback.xml
ファイルを使用している場合は、必要な日付パターンの変更を必ず実施してください。次に、旧バージョンと新バージョンの日付パターン・パラメータについて説明します:- 旧バージョン: このバージョンはサポートされなくなりました。
<encoder> <pattern>%d{HH:mm:ss,SSS} [%t] %p %C{1} - %m%n</pattern> <- Old version (throws error after upgrade) </encoder>
前のバージョンでは、
Unknown time-zone ID: SSS
エラーがスローされます。 - 新バージョン: サポートされている日付パターンは次のとおりです:
<encoder> <pattern>%d{'HH:mm:ss,SSS'} [%t] %p %C{1} - %m%n</pattern> <- New version (no errors thrown) </encoder>
- 旧バージョン: このバージョンはサポートされなくなりました。
Oracle Databaseリリース23aiでの主なプロパティ・グラフ機能
- Oracle DatabaseでのSQLプロパティ・グラフ・オブジェクトの作成のサポート。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフの概要」を参照してください。
- SQLプロパティ・グラフでのグラフ問合せの実行のサポート。
詳細は、SQLグラフ問合せを参照してください。
- SQLグラフ問合せでの集計関数の使用のサポート。
詳細は、「SQLグラフ問合せでの集計関数の使用」を参照してください。
- グラフ・サーバー(PGX)へのSQLプロパティ・グラフのロードのサポート。
詳細は、readGraphByName APIを使用したSQLプロパティ・グラフのロードを参照してください。
- SQLプロパティ・グラフからグラフ・サーバー(PGX)へのサブグラフのロードのサポート。
詳細は、PGQL問合せを使用したサブグラフのロードを参照してください。
- グラフ・サーバー(PGX)でサブグラフを動的に拡張するためのサポート。
詳細は、サブグラフの拡張を参照してください。
- SQLプロパティ・グラフに対するPGQL SELECT問合せの実行のサポート。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフに対するPGQL問合せの実行」を参照してください。
- SQLグラフ問合せの
COLUMNS
句ですべての頂点またはエッジ・プロパティを選択するためのサポート。詳細は、「COLUMNS句内のすべてのプロパティの選択」を参照してください。
- SQLグラフ問合せの
WHERE
句またはCOLUMNS
句内でSOURCE
述語およびDESTINATION
述語を使用して、エッジの方向を判別するためのサポート。詳細は、「SOURCEおよびDESTINATION述語の使用」を参照してください。
- グラフ・ビジュアライゼーション・アプリケーションの使用によるデータベース内のグラフに対するSQLグラフ問合せのビジュアライゼーションのサポート。
詳細は、「SQLプロパティ・グラフに対するグラフ問合せのビジュアル化」を参照してください。
- APEXアプリケーションでのAPEXグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインの使用によるSQLグラフ問合せのビジュアライゼーションのサポート。
詳細は、「APEXグラフ・ビジュアライゼーション・プラグインを使用したSQLグラフ問合せのビジュアライゼーション」を参照してください。
- 非推奨となった機能
Oracle Graph Server and Clientで非推奨となった機能を確認します。 - サポート対象外となった機能
Oracle Graph Server and Clientでサポート対象外となった機能を確認します。