2.7 失われたマスター・キーのリカバリ

誤ってsgtech_config.jsonファイルを削除または置換すると、マスター・キーが失われ、Spatial Studioアプリケーションでエラーがスローされます。

sgtech_config.jsonファイルには、データベース・パスワードなどの暗号化されたアイテムの復号化を可能にするマスター・キー値を含むmaster seedプロパティが含まれています。そのため、安全な場所にsgtech_config.jsonファイルをバックアップすることをお薦めします。

ただし、sgtech_config.jsonファイルが失われた場合、次のステップを実行すれば、失われたマスター・キーをリカバリできます:

  1. アプリケーションのインストール・ディレクトリから次のコマンドを実行して、Spatial Studioインスタンスを停止します:
    ./stop.sh

    Cloud Marketplaceからアプリケーションをインストールした場合は、次のコマンドを使用します:

    sudo systemctl stop spatialstudio
  2. SQLクライアント(データベース・アクション、SQL Plus、SQL Developerなど)を使用して、Spatial Studioリポジトリで次のコマンドを実行します:
    DELETE
        "SGTECH_OBJECT"
    WHERE
        "TENANTID" = 'GLOBAL'
        AND (
            "ID" IN ('id__sgtech.safe_text.magicword', 'id__sgtech.key_pair.rsa')
            OR "OBJECTTYPE" = 'access_token'
        );
    COMMIT;
  3. アプリケーションのインストール・ディレクトリから次のコマンドを実行して、Spatial Studioを起動します:
    ./start.sh

    Cloud Marketplaceからアプリケーションをインストールした場合は、次のコマンドを使用します:

    sudo systemctl start spatialstudio
  4. adminユーザーでSpatial Studioにログインします。
  5. 「接続」ページに移動します。
  6. 各接続を右クリックし、「編集」を選択して、各接続のパスワードを再入力します。
  7. 「アクセス・トークン」ダイアログを開き、アクティブな各トークンを削除します。
  8. 「管理」ページに移動します。
  9. オプションで、個別のAPIキーを使用してカスタム・ベースマップを作成していた場合は、必要なカスタム・ベースマップを編集してAPIキーを再入力します。
    「設定」「ベースマップ」をクリックして、カスタム・ベースマップを表示および編集します。
  10. オプションで、別のAPIキーを使用してCesiumベースマップを作成していた場合は、必要なCesiumベースマップを編集してAPIキーを再入力します。
    「設定」「Cesiumベースマップ」をクリックして、Cesiumベースマップを表示および編集します。
今回は必ずsgtech_config.json構成ファイルを安全にバックアップし、今後このプロセスを繰り返す必要がないようにします。