RMANがレプリケーション環境でバックアップをリストアする方法
保護されたデータベースをリストアする場合、一般にRMANは当初バックアップを送信した同じリカバリ・アプライアンスにAS
CATALOG
を接続します。たとえば、図14-2では、RMANがorcl11
をリストアする必要がある場合、RMANはアップストリーム・リカバリ・アプライアンス上のカタログに接続します。
バックアップがレプリケーション・スキーマの任意のリカバリ・アプライアンスにある場合、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスは他のリカバリ・アプライアンスからバックアップを取得してリストアできます。たとえば、図14-2で、RMANがorcl11
をリストアする必要があるが、バックアップがアップストリーム・リカバリ・アプライアンスからパージされている場合、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスがバックアップをアップストリーム・リカバリ・アプライアンスに提供し、その後にリストアできます。
必要に応じて、RMANはダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスから直接バックアップをリストアすることもできます。RMANはAS
CATALOG
をダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに接続してから、バックアップをリストアします。たとえば、図14-2で、RMANがprod3
をリストアする必要があるが、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスが一時的にアクセス不可である場合、RMANはダウンストリーム・リカバリ・アプライアンス上のカタログに直接接続して、保護されたデータベース・ホストに直接バックアップをリストアできます。
ノート:
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)またはコマンドラインを使用している場合、ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスからバックアップをリストアするには追加構成が必要です。『Zero Data Loss Recovery Appliance保護されたデータベースの構成ガイド』を参照してください。