既存のレプリケーション設定からRACLI管理への変換

リカバリ・アプライアンス21.1以前でDBMS_RAコマンドを使用してレプリケーションが確立されていた場合は、(リカバリ・アプライアンス23.1以降で使用可能な) RACLIに変換しないかぎり、通常はDBMS_RAを使用して構成の変更を実行する必要があります。これには2つの操作が必要です。

2つのリカバリ・アプライアンス間のパートナシップを追加します。これは、1つのリカバリ・アプライアンスでのみ実行する必要があります。

racli add ra_partner --target_host=<RA2> --partner_user=NAME --partner_uid=UID 
--admin_user=REPL_ADMIN_NAME --admin_key=VALUE

後続のレプリケーション管理を実行するためにRACLIを有効にします。

racli enable replication_management --target_host=<RA2> FQDN 
[--type=bidirectional] [--certificates=LIST]

このコマンドは、元のレプリケーション・ウォレットを新しいOrapkiウォレットに移行し、このウォレット用の新しいパスワードの入力をユーザーに求めます。

これにより、既存のレプリケーション・ユーザー、レプリケーション・ロールおよびレプリケーション・サーバーの情報が既存の表から取得され、リカバリ・アプライアンス・パートナ・ユーザーを使用してメタデータ表が更新されます。レプリケーション・ウォレットが存在しない場合は、"orapki"タイプの新しいレプリケーション・ウォレットが作成されて、今後の証明書が受け入れられます。それに応じてレプリケーション・パラメータが更新されます。

この変換の後は、RACLIおよびリカバリ・アプライアンス・パートナ・ユーザーによってレプリケーションが管理されます。