ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスによるバックアップの処理方法

アップストリーム・リカバリ・アプライアンスは、バックアップをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに転送するために、保護データベースがバックアップの送信に使用するのと同じリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールを使用します。バックアップを処理する基本ステップは次のとおりです。

  1. 保護データベースがリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールを使用して、バックアップをリカバリ・アプライアンスに送信します。

  2. リカバリ・アプライアンスはバックアップを受信し、それらを通常どおり処理します。

  3. アップストリーム・リカバリ・アプライアンスがバックアップをダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスに転送します。

    ノート:

    ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスは、自らがダウンストリームの役割を果たしていることを認識していません。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスでのバックアップの受信と処理のロジックは、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスでの処理内容とは独立しています。

    ノート:

    リアルタイムREDOトランスポートが有効である場合、受信したREDO変更はリカバリ・アプライアンスによってリアルタイムではレプリケートされません。アーカイブREDOログのバックアップが作成されると、リカバリ・アプライアンスは、このバックアップをデータ・ファイルのバックアップとともにレプリケートします。

  4. ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスがアップストリーム・リカバリ・アプライアンスからバックアップを受信すると、独自のメタデータ・データベースを更新します。

  5. アップストリーム・リカバリ・アプライアンスが、ダウンストリーム・メタデータのメタデータ更新をリクエストします。

アップストリーム・リカバリ・アプライアンスは、定期的に、そのすぐダウンストリームにあるリカバリ・アプライアンスにメタデータ更新をリクエストします。ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスは、メタデータ・リクエストを受信するとメタデータ更新をアップストリーム・リカバリ・アプライアンスに送信します。アップストリーム・リカバリ・アプライアンスが自らのリカバリ・カタログを更新します。リカバリ・アプライアンス・レプリケーションで、このプロセスは調整と呼ばれます。