レスキュー手順について

レスキュー手順を使用する前に、次の点に注意してください。

  • レスキュー手順により、セルの一部またはすべてのディスクが書き換えられる可能性があります。この場合、リカバリできずにそれらのディスクのすべての内容を失うおそれがあります。レスキューを開始する前に、必ず適切な事前ステップを済ませておいてください。「サーバーに通常の冗長性がある場合」または「サーバーに高い冗長性がある場合」を参照してください。

  • この手順を使用する場合は十分に注意し、プロンプトを確認してください。一部またはすべてのディスクのデータを損失してもかまわない場合にOracleサポート・サービスの支援だけでレスキュー手順を使用することが理想的です。

  • レスキュー手順の実行中に明示的に選択しないかぎり、レスキュー手順により、データ・ディスクの内容またはシステム・ディスクのデータ・パーティションの内容は破棄されません。

  • レスキュー手順は、最後の正常な起動中にサーバー上に存在したパッチを含めて、ストレージ・サーバー・ソフトウェアを同じリリースにリストアします。

  • レスキュー手順は次の構成設定をリストアしません

    • アラート構成、SMTP情報、管理者の電子メール・アドレスなどのサーバー構成

    • ILOM構成。ただし、サーバー・ソフトウェアに障害が発生してもILOM構成は一般的に損われません。

  • リカバリ手順は次の構成設定をリストアします

  • レスキュー手順により、データ・ディスクまたはシステム・ディスクのデータ・パーティションの確認または再構築は行われません。グリッド・ディスクにデータの破損がある場合、このレスキュー手順は使用しないでください。かわりに、Oracle DatabaseおよびOracle ASMのレスキュー手順を使用してください。

レスキューが正常に完了したら、サーバーを再構成する必要があります。データを保存する場合は、セル・ディスクをインポートします。それ以外の場合は、新規のセル・ディスクおよびグリッド・ディスクを作成します。

関連項目:

CellCLIユーティリティを使用したセル、セル・ディスクおよびグリッド・ディスクの構成の詳細は、Oracle Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイドを参照してください