9.3 チェーン

「チェーン」メニューには、「サマリー」、「実行中のチェーン」、「ステップ」、「ルール」という4つのオプションがあります。次に、各オプションを説明します。

サマリー

「サマリー」ページには、現在のユーザーが所有しているすべてのチェーンが表示されます。詳細が表形式で表示されます。各行の末尾には、「アクション」アイコン「アクション」アイコンがあります。「アクション」をクリックすると、チェーンのオプションのリストが表示されます。表内のチェーンをクリックすると、「チェーン」表の下にステップおよびルールの詳細が表示されます。ステップまたはルールのコンテキスト・メニューには、ステップの削除または「ルールの削除」オプションがあります。

チェーンに関して実行可能なアクションは、次のとおりです。

  • 実行: 特定のチェーンを実行します。

  • ステップの追加: 選択したチェーンの新しいステップを作成します。

  • ルールの追加: 選択したチェーンに対して新しいルールを作成します。

  • 編集: チェーン・プロパティを編集します。

  • 削除: チェーンを削除します

  • チェーン-有効/無効: チェーンを有効または無効にします。

  • ダイアグラムの表示: チェーンのジョブ・ステップを視覚的な図形式で表示します。

    ダイアグラム内のステップまたはルールをダブルクリックすると、詳細が表示されます。「ステップの追加」および「ルールの追加」アイコンを使用して、ダイアグラムのステップおよびルールを直接作成できます。

    各ステップには、次の依存関係が表示されます。

    • イベント・スケジュール: スケジュールの名前。
    • イベント・キュー: キューと条件の名前。
    • プロシージャまたはPL/SQLブロックを使用するプログラム: 使用される表、ビュー、プロシージャ・ファンクションおよびパッケージ - 2レベルの依存関係。

    次の2つのステップをつなげてルールを作成することもできます。

    • ステップをクリックすると、リンク・アイコンが表示されます。
    • リンク・アイコンをクリックし、次のステップにドラッグします。「ルール」ダイアログが表示され、詳細を入力できます。

    チェーン詳細に適用される検証ルールがあり、問題が見つかった場合はメニュー・バーにアイコンが表示され、違反したルールの詳細を取得できます。

    次の検証ルール

    次のルールが適用されます。

    • チェーン・ルールの欠落ステップの使用
    • 開始のないステップ: ステップを開始するルールがありません。
    • 別のステップまたは終了に遷移しないステップ: ステップはルールの条件部分に表示されません。
    • プログラムが無効化されたステップ: 「警告」タイプ - 無効化されたプログラムを使用したステップを表示します
    • 無効なオブジェクトに依存するステップ: 「警告」タイプ- 無効なオブジェクトに依存するプログラムを使用するステップを表示します。
  • チェーンの分析: DBMS_SCHEDULER.ANALYZE_CHAINプロシージャからの出力をテキスト形式で表示します。定義されているルールに基づいて、ステップのタイプ、依存性、およびそれらの間の遷移をリストします。

チェーン行を選択すると、ステップおよびルールを含むリストが下に表示されます。「編集」および「削除」コマンドは、ステップおよびルールの「アクション」メニューで使用できます。

実行中のチェーン

「実行中のチェーン」ページには、現在実行中のチェーンについてステップの実行が表示されます。

レポートの各行では、次のコマンドを使用できます。

  • チェーンのコマンドは「編集」、「削除」、「有効化」、「無効化」および「チェーンの評価」です。

    「チェーンの評価」は、DBMS_SCHEDULER.EVALUATE_RUNNING_CHAINプロシージャを起動します。実行中のチェーンのルールを強制的に再評価し、条件を満たしているルールがある場合にルールをトリガーします。

  • その他のチェーン関連コマンドは、「ダイアグラムの表示」、「チェーンの分析」、「ステップ詳細」および「ステップの編集」です。

ステップ

「ステップ」ページには、すべてのチェーン内の各ステップの詳細が表示されます。

ルール

「ルール」ページには、すべてのチェーン内の各ルールの詳細が表示されます。

9.3.1 チェーンの作成または編集

この項では、チェーンを作成または編集する方法について説明します。
チェーンを作成するために、Database Actionsは内部的にDBMS_SCHEDULER.CREATE_CHAINプロシージャを使用します。
  1. 「チェーン」ページで、右上にある「チェーンの作成」をクリックします。
  2. 「プロパティ」で、次のフィールドに入力します。
    • 名前: チェーンに割り当てる名前。
    • 評価間隔: NULLの場合は、ジョブの開始時およびステップの完了時にのみ、実行中のチェーンのルールが再評価されます。NULL以外の値では、指定された間隔で定期的にもルールの評価が行われます。
    • 有効: チェーンを有効にします。(このチェーンの作成後にDBMS_SCHEDULER.ENABLEプロシージャがコールされます。)
  3. 「作成」をクリックして、チェーンを作成します。

    「作成して開く」をクリックしてチェーンを作成し、ダイアグラム・モードで開きます。

9.3.2 ステップの追加または編集

この項では、チェーンのステップを追加する方法について説明します。
  1. チェーンのコンテキスト・メニューで、「ステップの追加」を選択します。
  2. 「ステップの作成」スライダで、次のフィールドに入力します。
    • ステップ名: ステップの名前。
    • タイプ: ステップ中に実行する「プログラム」「チェーン」「イベント」または「キュー」を選択します。

      さらに、対応するフィールドでプログラム、チェーン、イベントまたはキューの名前を選択します。

    • 一時停止: ステップを一時停止するには、このオプションを選択します。
    • スキップ: ステップをスキップするには、このオプションを選択します。
    • 失敗時に再起動: データベース障害後にステップを再起動するには、このオプションを選択します。
    • リカバリ時に再起動: データベース・リカバリ後にステップを再起動するには、このオプションを選択します。
  3. 「作成」をクリックします。

    メインの「チェーン」ページにチェーンの新しいステップが表示されます。

9.3.3 ルールの追加または編集

この項では、チェーンのルールを追加する方法について説明します。
  1. チェーンのコンテキスト・メニューで、「ルールの追加」を選択します。
  2. 「ルールの作成」スライダで、次のフィールドに入力します。
    • ルール名: 作成されるルールの名前。
    • 条件: 評価する条件を入力します。
    • アクション: 条件を満たしている場合に実行するアクション。
    • コメント: ルールを説明するオプションのコメント。

関連項目:

『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』DEFINE_CHAIN_RULEプロシージャに関する項