Oracle Analytics Desktopの既知の問題

この章では、既知の問題とその説明を示します。

トピック:

Explainでセグメントおよび異常インサイトが返されない

MacOSでExplainを使用して列に関するインサイトを取得する際、Oracle Analyticsでセグメントおよび異常のインサイトの取得に失敗し、次のエラー・メッセージが表示されます: 「データのリクエスト時にエラーが発生しました。詳細」。

Oracle Analyticsでは、このエラーに関する詳細は提供されません。この問題の回避策はありません。

非表示のワークブック・ヘッダーによりプレビューでナビゲーションの問題が発生

「表示」で作業している場合、「ワークブック」タブで「ヘッダー」プロパティを「オフ」に設定してからワークブックをプレビューすると、「表示」のワークブックに戻る方法はありません。

この問題を回避するには、次のいずれかを実行できます。
  • Oracle Analytics Desktopを閉じて再度開きます。

    保存されていない変更はすべて、Oracle Analytics Desktopを閉じて再度開くと失われます。

  • Oracle Analytics Desktopヘッダーに移動し、「ページ・メニュー」をクリックして、「ホーム・ページのカスタマイズ」を選択します。「カスタマイズ」で、「新規タブでエディタを開く」をクリックし、「保存」をクリックします。

    このオプションを設定すると、プレビュー・モードでヘッダー・バーがない場合に閉じることができる新しいウィンドウでワークブックが開きます。

Oracle Essbaseデータベース接続およびデータ・ソースに関する既知の問題

Oracle Essbaseデータベースの接続タイプおよびOracle Essbaseデータ・ソースには、多数の既知の問題があります。

  • Oracle Essbaseデータ・ソース内の特定の列を検索すると、「一致が見つかりませんでした」というメッセージが表示されます。

  • Advanced Analyticsの機能がOracle Essbaseデータ・ソースに対して動作しません。

  • Oracle Essbase接続を作成して無効なログイン情報を指定すると、次のようなエラー・メッセージが誤って表示されます。「接続の保存に失敗しました。JDS - 無効な構文です。」本来は「無効なユーザー名およびパスワードのため接続に失敗しました。」というエラー・メッセージが表示される必要があります。

  • Oracle Essbase接続の作成時には、「ユーザーは自分のユーザー名とパスワードの入力が必要」認証オプションを選択できますが、Oracle Analytics Desktopではこの動作が有効化されず、指定したユーザー名およびパスワードですべてのユーザーが認証されます。

  • 時間ベースの列は正しくインポートされない場合があります。書式不一致のため、テキストで日付を表示している列を日付データ型の列に変換できません。

  • Oracle Essbaseデータ・ソースがデータ・フローで動作しません。

  • ワークブックで作業するときに、列の照合を使用して、ワークブックに含まれる別のデータ・ソースとOracle Essbaseデータ・ソースを結合できません。

  • Oracle Essbaseデータ・ソースをインポートするときに、データを準備できず、インポート後にデータを編集できません。たとえば、列のデータ型または集計を変更できません。

XLSXファイルのNull値が文字列に設定される

XLSXファイルをデータ・ソースとして追加する場合に、スプレッドシートのnull値がハイフンで表されていると、Oracle Analyticsでは、列の他の値に関係なく、null値が文字列として扱われます。

この問題を回避するには、列からハイフンを除去し、XLSXファイルを再度インポートします。

文字列値の列に対する問合せ結果が高い

文字列型の列に対する問合せでは、異なる結果が返されることがあります。このような状況は、CHARデータ型を持つメタデータ・リポジトリのサブジェクト領域の列と文字列が一致する場合に発生する可能性があります。多くのSQL関数では、後続の空白はVARCHARデータ型とCHARデータ型の間で異なって処理されます。この問題の回避策はありません。

Microsoft Internet Explorerはサポートされなくなりました

Internet Explorer 11を使用すると、重大なパフォーマンスの問題が発生します。

OracleではInternet Explorerがサポートされなくなり、最新のブラウザを使用することをお薦めしています。最新のMicrosoftブラウザーについては、Microsoft SupportのWebサイトを参照してください。

大文字と小文字が混在した表名または列名が付いている表をデータセットに追加するとエラーが発生する

大文字と小文字が混在する名前が付いたデータベース表、または大文字と小文字が混在する列名を含む表を追加すると、Oracle Analyticsで「データセット表の作成に失敗しました」というエラー・メッセージが表示されます。

大文字と小文字が混在する名前の例としては、Sales、Products、Cust_ID、Quantity_Soldなどがあります。

この問題を回避するには、データセットを作成し、データセット・エディタデータ・パネル内の接続ペインに移動し、手動問合せオプションを結合ダイアグラムにドラッグ・アンド・ドロップします。SQL文を記述し、必ず次のようにします:
  • 大文字と小文字が両方使用されている表名識別子と列名識別子をすべて二重引用符で囲みます。
  • 大文字と小文字が混在した表名識別子と列名識別子を大文字の別名にします。

例: select "EfG_Field" as EFG_FIELD, "HiJ_Field" as HIJ_FIELD from "AbCd"

SQL文を使用したデータセットへの表の追加を参照してください。

ウォレットレス(TLS)接続を使用したOracle Autonomous Databaseへの接続はサポートされていません

TLSウォレットレス接続を使用してOracle Analytics Desktopインスタンスに接続する場合、Oracle Analytics Desktopを使用してデータ・ソースに接続することはできません。

「無効な接続資格証明」エラー・メッセージは、接続文字列が無効な場合に表示されます。

この問題を回避するには、Oracle Analytics Cloudを使用してデータベースに接続します。

インストールおよび構成の問題と回避策

インストールおよび構成に関する問題が発生することがあります。この項では、インストールおよび構成に関する既知の問題とその解決方法について説明します。

アップグレード中に診断の収集ダイアログが表示される

Oracle Analytics Desktopのアップグレード時、使用しているコンピュータのリソースによっては、アップグレードに数分かかることがあります。診断の収集ダイアログが表示される場合は、終了をクリックして、アップグレード・プロセスが完了できるようにします。

アップグレード後の機械学習の再インストール

アップグレードした場合は、Oracle Advanced Analyticsの機能をワークブックで使用するために機械学習の再インストールが必要になります。

Oracle Analytics Desktopで提供されているインストーラを使用して、機械学習をインストールする必要があります。このインストールにより、機械学習が、対応するOracle Analytics Desktopインストール専用になります。機械学習のその他のインストールは機能しません。Oracle Analytics Desktopのインストールに関するFAQを参照してください。

信頼できる認証局がない場合はOracle Business Intelligenceサーバーへの接続に失敗

SSL対応のOracle Business Intelligenceサーバーへの接続を作成しようとしているが、信頼できる認証局が署名した証明書がない場合、接続に失敗します。

この問題を解決するには、信頼できる認証局が署名した証明書をシステム管理者がサーバーに追加するか、更新する必要があります。