Microsoft Edge WebView2サポート

Oracle Smart View for Officeでは、Microsoft Internet Explorerモジュールを使用して認証ページを表示します。しかし、特定の認証スキームでは、複雑なログイン・シーケンスを処理するためにWebView2などの新しいコントロールが必要な場合があります。WebView2を使用するには、各Smart Viewクライアント・マシンにMicrosoft Edge WebView2 Runtimeをインストールして有効にする必要があります。

実行時に、Smart ViewはマシンにインストールされているMicrosoft Edge WebView2 Runtimeを検出し、WebView2ベースのダイアログを起動してログイン・ページをホストします。

ノート:

  • Smart Viewは、リリース21.100でWebView2のサポートを開始しました。WebView2の完全なサポートは、リリース23.210以降で使用できます。
  • WebView2は、Microsoft Windows 10および11でのみサポートされています。

  • WebView2はWindows 10および11でのみサポートされていますが、Windows Serverバージョン(Windows Server 2022など)でSmart Viewを操作しているインスタンスがあり、WebView2がインストールされて有効化されている場合があります。このような場合、ExcelなどのOfficeアプリケーションに最初にログインした後、別のOfficeアプリケーションでSmart Viewを使用しようとすると、再度ログインする必要があります。たとえば、ExcelからWordにデータ・ポイントをコピーして貼り付ける場合、Excelにログインし、Wordに再度ログインする必要があります。

    これは、OfficeアプリケーションがWebView2データ・フォルダを共有していないためです。共有データ・フォルダに依存する機能は、想定どおりに機能しません。その結果、ユーザーはWindows Server上のOfficeアプリケーションごとに別々にログインして切断する必要があります。

  • Smart View「ヘルス・チェック」ダイアログで、「WebView2 Runtime」オプションがデフォルトで「すべてに対して使用可能にする」に設定されています。
  • 2要素認証ログイン・シナリオでは、「ヘルス・チェック」ダイアログで、「WebView2 Runtime」オプションを「UIに対して使用可能にする」または「すべてに対して使用可能にする」に設定する必要があります。

WebView2をSmart Viewクライアント・マシンにインストールした後は、それを「ヘルス・チェック」「Smart Viewのオプション」セクションで有効または無効にできます(『Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイド』システムでのヘルス・チェックの実行を参照)。

管理者は、Smart Viewproperties.xmlファイル(デフォルトではC:\Oracle\SmartView\cfgにある)を編集することでWebView2を有効または無効にしてから、このファイルをユーザーに配布することもできます。

properties.xml内でWebView2を有効および無効にするための構成設定は、次のとおりです。

  • すべてに対して使用可能にする (デフォルト設定):

    <disableWebView2>0</disableWebView2>

    <useWebView2forNetworking>1</useWebView2forNetworking>

  • UIに対して使用可能にする:

    <disableWebView2>0</disableWebView2>

    <useWebView2forNetworking>0</useWebView2forNetworking

  • 使用不可:

    <disableWebView2>1</disableWebView2>

    <useWebView2forNetworking>0</useWebView2forNetworking>

管理者: 組織で使用されるログイン・シーケンスの処理にWebView2が必要な場合、Smart Viewを実行するマシンにMicrosoft Edge WebView2 Runtimeがインストールされて有効になっていることを確認する必要があります。Microsoft Edge WebView2 Runtimeをインストールする場合、エバーグリーン・バージョンの使用をお薦めします。

インストールすると、修正バージョンがインストールされないかぎり、MicrosoftによってWebView2アップデートが定期的に配布されます。管理者は独自の内部手順を使用して、Microsoft Edge WebView2 Runtimeをダウンロードし、Smart Viewユーザーに配布できます。ダウンロードは次の場所にあります。

https://docs.microsoft.com/en-us/deployoffice/webview2-install#webview2-runtime-installation

詳細は、WebView2のドキュメントを参照してください。