電子メールおよびエージェントの構成

コンソールのメール設定ページを使用して、アナリストがOracle Analyticsから直接レポートおよびデータ・ビジュアライゼーションを電子メールで送信できるようにSMTPメール・サーバーを構成できます。コンソールのシステム設定ページを使用して、「エージェントによって配信される電子メール・オプション」をカスタマイズすることもできます。

または、Fusion Middleware Controlを使用して、エージェントのみが使用するSMTPメール・サーバーおよび一般的な電子メール設定を構成できます。エージェントの詳細な構成設定については、エージェントの構成および管理を参照してください。

コンソールを使用したSMTPメール・サーバーの構成によるレポートの配信

組織のメール・サーバーに接続して、アナリストがOracle Analyticsからレポートおよびデータ・ビジュアライゼーションを電子メールで直接送信できるようにします。

  1. Oracle Analyticsホーム・ページで、「ナビゲータ」をクリックしてから、「コンソール」をクリックします。
  2. 「メール設定」をクリックします。
  3. 電子メールの配信に使用する「SMTPサーバー」の名前を入力します。

    たとえば、mymail.example.comです。

    電子メール・サーバーにパブリックIPアドレスがある場合は、サーバー名のかわりにパブリックIPアドレスをここに入力できます。

  4. 「ポート」番号を入力します。

    一般的なSMTPポートには次が含まれます。

    • 25 (接続セキュリティ = None)
    • 465 (接続セキュリティ = SSL/TLS)
    • 587 (接続セキュリティ = STARTTLS)
  5. レポートを送信する電子メールの「送信元」フィールドに表示する名前および電子メール・アドレスを入力します(「送信者の表示名」および「送信者の電子メール・アドレス」)。
    たとえば、Joe Brownおよびjoseph.brown@example.comです。
  6. 「テスト」をクリックして接続を確認します。

    接続をテストする場合、セキュリティ設定を構成する前に行う必要があります。

    ノート:

    「削除」をクリックすれば、いつでもメール・サーバーの設定をすべてクリアし、再び開始することができます。

  7. オプション: メール・サーバーで認証が必要な場合:
    1. 「認証済」を選択します。
    2. メール・サーバーに対するアクセス権を持つユーザーの「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。

      パスワードは8文字から255文字である必要があります。

  8. オプション: セキュアなメール・サーバーを設定するには:
    1. 「接続セキュリティ」をクリックし、メール・サーバーに適切なセキュリティ・プロトコルを選択します。
      • SSL/TLS: メール・サーバーがSSLとTLSのいずれを使用しているかを選択します。ポート値のデフォルトは465です。
      • STARTTLS: STARTTLSでは、既存のセキュアでない接続を取得し、これをSSLまたはTLSを使用したセキュアな接続にアップグレードできます。ポート値のデフォルトは587です。

      「TLS証明書」では、「デフォルトの証明書」が選択されています。デフォルトの証明書は、暗号化されたメール・サーバー通信に対応しています。Office 365など、ほとんどのメール・サーバーはデフォルトの証明書を使用できるため、ほとんどの場合、互換証明書を提供する必要はありません。

    2. オプション: カスタムTLS証明書をアップロードします。「TLS証明書」で、「カスタム証明書」を選択して、「選択」をクリックして証明書ファイル(.pem)に移動します。
      ウィルス・スキャナを構成していない場合、ここで構成するか、ウィルス・スキャナなしで続行するかを尋ねるプロンプトが表示されます。
  9. 「保存」をクリックします。
    変更が適用されてシステムがリフレッシュされ、電子メール・メニュー・オプションが表示されるまで待機します。

電子メールによるコンテンツ(またはコンテンツへのリンク)の配信が可能なユーザーの制御

デフォルトでは、電子メール・サーバーを設定した後、すべてのユーザーが電子メールでコンテンツを配信および受信できます。電子メール配信を制限する場合は、特定のユーザーおよびアプリケーション・ロールにのみ「電子メールでのコンテンツの配信」権限を付与するか、すべてのユーザーに対してこの機能を無効にできます。

電子メールのコンテンツにリンクを配信するオプションは、デフォルトでは有効になっていません。そのため、ユーザーにコンテンツ・リンクの電子メール送信を許可する場合は、「電子メールでのコンテンツ・リンクの配信」権限を1人以上のユーザーまたはアプリケーション・ロールに明示的に付与する必要があります。

ノート:

「電子メールでのコンテンツの配信」および「電子メールでのコンテンツ・リンクの配信」権限は、クラシック・ホーム・ページから作成したコンテンツ(分析、ダッシュボード、ピクセルパーフェクト・レポート、ブリーフィング・ブックなど)にのみ適用されます。

  1. クラシック・ホーム・ページで、ユーザー・プロファイル・アイコンをクリックした後、「管理」をクリックします。
  2. 「権限の管理」をクリックし、「デリバー」セクションに移動します。
  3. 電子メールでコンテンツを送受信できるユーザーを制限するには、「電子メールでのコンテンツの配信」権限を構成します。
    • 特定のユーザーとアプリケーション・ロールを選択し、権限を「権限付与」(または「拒否」)に設定します。
    • 認証済ユーザー - すべてのユーザーのアクセスを防止するには、「拒否」に設定します。
    「電子メールでのコンテンツの配信」権限が付与されたユーザーのみに、「電子メール」オプションが表示されます。
  4. ユーザーが電子メールでコンテンツ・リンクを送信できるようにするには、「電子メールでのコンテンツ・リンクの配信」権限を構成します。
    • 特定のユーザーとアプリケーション・ロールを選択し、権限を「権限付与」(または「拒否」)に設定します。
    • 認証済ユーザー - すべてのユーザーがコンテンツ・リンクを配信できるようにするには、「権限付与」に設定します。

    配信エージェントの構成時に「電子メールでのコンテンツ・リンクの配信」権限が付与されたユーザーのみに「結果へのリンクを配信」オプションが表示されます。

エージェントに影響するスケジューラの電子メール設定を構成するためのFusion Middleware Controlの使用

エージェントに影響する電子メール設定を構成すると、ユーザーおよび他の通知受信者がメッセージを適切に受け取ることができます。

この手順を始める前に、Fusion Middleware Controlの使用についてよく理解しておく必要があります。

  1. 「概要」ページに移動します。
  2. 必要に応じて、「構成」ページの「メール」タブを表示します。
  3. 「ロックと編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。
  4. 次のオプションを設定します。
    • SMTPサーバー

    • ポート

    • 送信者の表示名

      このオプションは、送信者アドレスの重要な代わりとしてSMTPのFromフィールドで使用されます。

    • 送信者の電子メール・アドレス

      このオプションは、スケジューラから送信されるすべてのメールに対して、送信者の返信先アドレスとして使用されるSMTPサーバーの電子メール・アドレスを指定します。初期値はdefaultuser@defaultmailserver.comです。この値は、有効な電子メール・アドレスに変更する必要があります。電子メール受信者が返信する必要がないことを示す場合は、このフィールドにno_reply@mycompany.comまたはdo_not_reply@mycompany.comを追加します。

    • ユーザー名

    • パスワード

    • パスワードの確認

    • 失敗時の再試行回数

    • 最大受信者数

    • アドレッシング方式 宛先、ブラインド・コピー受信者(BCC)

    • 接続セキュリティ

    • CA証明書ソースの指定

    • CA証明書ディレクトリ

    • CA証明書ファイル

      Oracle Analytics Serverインストールで提供されるデフォルトのCA証明書を使用して、SMTPからSSLを構成できます。CA証明書は、ORACLE_HOME/bi/modules/oracle.bi.publictrust/openssl/cacerts.crtにあります。

    • SSL証明書検証の深さ

    • SSL暗号リスト

  5. 「適用」,をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。
  6. 「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

エージェントの詳細な構成設定の詳細は、エージェントの構成および管理を参照してください。

対応する構成ファイルの要素の詳細は、ユーザー・インタフェース・ラベルと構成ファイルの要素のマップを参照してください。