セマンティック・モデルのコンポーネント

ファクト表、ディメンション表、結合および階層は、セマンティック・モデルの主要コンポーネントです。

コンポーネント 説明

ファクト表

ファクト表には、定義に集計が組み込まれたメジャー(列)が含まれています。

ファクトから集計されるメジャーはファクト表に定義される必要があります。通常、メジャーは金額や販売数量などの計算済データで、階層によって指定できます。たとえば、特定の期間の特定の市場における特定の製品に関するドル合計を確認できます。

各メジャーには、SUM、AVG、MIN、MAXなど、独自の集計ルールがあります。ビジネスによっては、メジャーの値を比較し、比較を表す計算が必要な場合があります。

ディメンション表

ビジネスでは、ファクトを使用して、時間、製品、市場など、確立済のディメンションごとにパフォーマンスを測定します。各ディメンションには、一連の説明属性があります。ディメンション表には、ビジネス・エンティティを記述する属性(顧客名、地域、住所、国など)が含まれています。

ディメンション表の属性によって、サービス・リクエストを分類できるなど、数値データにコンテキストが提供されます。このディメンションに格納される属性には、サービス・リクエスト所有者、エリア、アカウント、優先度などがあります。

モデル内のディメンション表は一致しています。つまり、特定の顧客表のソース・インスタンスが3つある場合でも、モデルの表は1つのみです。これを実現するために、顧客の3つのソース・インスタンスは、データベース・ビューを使用してすべて1つに結合されます。

結合

結合は、モデル内のファクト表とディメンション表の間の関係を示します。結合を作成するときは、結合するファクト表、ディメンション表、ファクト列およびディメンション列を指定します。

結合によって、問合せでは、両方の表内に少なくとも1つの一致がある行を返すことができます。

ヒント: 別の表に一致する行が存在しない場合は1つの表から行を返すレポート作成する際に、アナリストは「Null値を含める」オプションを使用できます。

階層

階層は、ディメンション表の属性間の上下関係の集まりです。

階層内では、レベルが下位レベルから上位レベルにロールアップします。たとえば、月は年にロールアップできます。このようなロールアップは階層要素全体で行われ、存在するビジネス・リレーションシップにまたがります。