論理レイヤーとは
セマンティック・モデルの論理レイヤーは、データのディメンション・ビジネス・モデルを定義し、ビジネス・モデルと物理レイヤー・スキーマ間のマッピングを指定します。
論理レイヤーによって、ユーザーから見える分析動作が決まり、ユーザーが使用できるオブジェクトおよびリレーションシップのスーパーセットが定義されます。論理レイヤーでは、ソース・データ・モデルの複雑さが隠されます。
論理レイヤーには複数のビジネス・モデルを含めることができますが、理想的には、サブジェクト領域間のデータ分析に使用される共通ディメンションを提供するために、単一の統合ビジネス・モデルが望ましいです。ビジネス・モデルには、物理レイヤーのオブジェクトとは異なり、常にディメンションがあり、データ・ソースの編成が反映されます。各ビジネス・モデルには、論理表、論理列、論理表ソースおよび論理階層が含まれます。
表や結合など、論理表オブジェクトと物理表オブジェクトでは似通った用語が使用されますが、論理レイヤーのオブジェクトには、リレーショナル・モデルのものとは異なる独自のルール・セットがあります。たとえば、論理結合が、可能な多数の物理結合を表すことがあります。
論理レイヤー内の表、結合、マッピングなどのオブジェクトは、通常、オブジェクトを物理レイヤーからビジネス・モデルにドラッグ・アンド・ドロップしたときに自動的に作成されます。これらのオブジェクトが作成されたら、追加の論理結合の作成、列での計算や変換の実行、ディメンション表およびファクト表に対する結合の追加や削除などのタスクを実行できます。
論理レイヤーの各列は、物理レイヤーの1つ以上の列にマップします。実行時に、Oracle Analytics問合せエンジンが論理レイヤーに対する論理SQL問合せを評価し、マッピングを使用して、必要な物理問合せを生成するための物理表およびファイルの最適なセットを決定します。多くの場合、マッピングには計算と変換が含まれ、複数の物理表が結合されることがあります。
「論理レイヤーの計画」を参照してください。