アップグレード・アシスタントを使用した製品スキーマのアップグレード

アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、製品スキーマをアップグレードします。

既存のBIインスタンスでDB2を使用している場合は、アップグレード・プロセスを開始する前に次を実行します。

  1. WebLogicコンソールにサインインします。
  2. 「サービス」の下の「データソース」に進み、「wlsservices_datasource」を選択します。
  3. データ・ソース「wlsservices_datasource」のユーザーを「<PREFIX>_WLS_RUNTIME」から「<PREFIX>_WLS」に変更します。

    たとえば、ユーザーを「L1_WLS_RUNTIME」から「L1_WLS」に変更します。

これで、アップグレード・プロセスに進むことができます。

アップグレード・アシスタントで製品スキーマをアップグレードするには:
  1. 「ようこそ」画面で、アップグレード・アシスタントの概要と、重要なアップグレード前のタスクに関する情報を確認します。「次」をクリックします。

    ノート:

    Upgrade Assistantの画面の詳細は、画面上の「ヘルプ」をクリックしてください。
  2. 「選択したスキーマ」画面で、オプションを選択します:
    • ドメインで使用されるすべてのスキーマ。アップグレード・アシスタントは、「ドメイン・ディレクトリ」シールドに指定されているドメイン内のアップグレード可能なスキーマがあるすべてのコンポーネントを検索し、選択できます。これは、ドメイン支援のスキーマ・アップグレードとも呼ばれています。さらに、Upgrade Assistantはスキーマの入力画面に接続情報を事前に移入します。

      ノート:

      必要なすべてのスキーマがアップグレードに確実に含まれるようにするため、ほとんどのアップグレードについて「ドメインで使用されるすべてのスキーマ」を選択することをお薦めします。
    • 個別に選択されたスキーマ。ドメインでOracle ATP (Autonomous Transaction Processing)データベースを使用する場合。

    「次」をクリックします。

  3. 「ドメインで使用されるすべてのスキーマ」を選択した場合: 「コンポーネント・リスト」画面で、2つのリストのスキーマが表示されます。最初のリストには、スキーマがドメインに存在しアップグレードされるコンポーネントが示されています。2番目のリストには、作成が必要であると考えられる不足のスキーマのリストが示されています。必要なスキーマが不足していない場合は、最初のリストのみが表示されます。両方のリストを確認し、「次へ」をクリックします。
    Upgrade Assistantは、既存のドメイン・スキーマを作成するために使用されるスキーマ資格証明を使用して、すべての欠落スキーマの作成を試行します。リポジトリ作成ユーティリティを起動する必要はありません。
    一部のコンポーネントやスキーマをリストから除外する場合は、「すべてのスキーマ」画面に戻り、「個別に選択されたスキーマ」を選択します。このオプションにより、アップグレードに含めるスキーマのみを選択できます。
  4. 「個別に選択されたスキーマ」を選択してOracle ATPデータベースのスキーマをアップグレードする場合は、次のステップを実行します:
    1. Oracle Business Intelligenceを含むすべてのコンポーネントを選択します。
    2. スキーマの詳細画面で、データベース接続文字列フィールドに完全なTNS接続文字列を入力し、他の詳細を入力し、「次」をクリックして続行します。
  5. 「前提条件」画面で、すべてのチェック・ボックスを選択して、前提条件を満たしていることを確認します。「次」をクリックします。

    ノート:

    アップグレード・アシスタントでは前提条件が満たされているかどうかを確認できません。
  6. BIPLATFORMスキーマ[BIEE_PLATFORM]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_PLATFORMスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  7. IAUスキーマ[BIEE_IAU]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_IAUスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  8. OPSSスキーマ[BIEE_OPSS]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_OPSSスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  9. MDSスキーマ[BIEE_MDS]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_MDSスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  10. STBスキーマ[BIEE_STB]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_STBスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  11. WLSスキーマ[BIEE_WLS_RUNTIME]画面で、既存の12cスキーマからその他のフィールドにデータが自動的に読み込まれます。
    データベース管理者のアカウント(BIEE_WLS_RUNTIMEスキーマが格納されているデータベースのDBAユーザー名とパスワード)を入力し、「接続」をクリックします。
    メッセージ「データベースへの接続が正常に完了しました」が表示されたら、「次」をクリックします。
  12. 「調査」画面で、各スキーマを調査したUpgrade Assistantのステータスを確認して、スキーマのアップグレードの準備が整っていることを検証します。ステータスが「調査が終了しました。」になっている場合は、「次」をクリックします。
    調査フェーズが失敗した場合は、「調査失敗」ダイアログの「いいえ」をクリックして、アップグレードをキャンセルすることをお薦めします。「ログの表示」をクリックして、エラーの原因を確認します。

    ノート:

    • 調査フェーズの間に、アップグレードを続行せずに検出された問題を解決した場合は、バックアップからリストアすることなしに、アップグレード・アシスタントを再起動できます。ただし、「調査失敗」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックして続行した場合は、アップグレード・アシスタントを再起動する前に、アップグレード前の環境をバックアップからリストアする必要があります。

    • 調査プロセスを取り消してもスキーマまたは構成データに影響はありませんが、将来のアップグレード・セッションでは、Upgrade Assistantが収集した情報を再収集する必要があります。

  13. 「アップグレード・サマリー」画面で、アップグレードまたは作成、あるいはその両方が行われるスキーマのサマリーを確認します。
    正しいソース・バージョンとターゲット・バージョンが、アップグレード対象の各スキーマにリストされていることを確認します。
    後でアップグレード・アシスタントをレスポンス(またはサイレント)モードで再び実行するためにこれらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックして、レスポンス・ファイルの場所および名前を指定します。サイレント・アップグレードは、アップグレード・アシスタント・とまったく同じ機能を実行しますが、データを手動で再入力する必要はありません。
    「次」をクリックします。
  14. 「アップグレードの進行状況」画面で、アップグレードのステータスを監視します。

    注意:

    アップグレード・アシスタントにはアップグレードを実行するための十分な時間を与えてください。やむを得ない場合を除き、アップグレード操作は取り消さないでください。これを行うと、環境が不安定になる可能性があります。
    正しくアップグレードされていないスキーマがある場合は、アップグレード・アシスタントのログ・ファイルで情報を確認します。

    ノート:

    この画面の進捗バーには、現在のアップグレード手順の進行状況が表示されます。アップグレードの残り時間を示すものではありません。

    「次」をクリックします。

  15. アップグレードが成功した場合: 「アップグレード成功」画面で、「閉じる」をクリックし、アップグレードを完了してウィザードを閉じます。

    アップグレードが失敗した場合: 「アップグレード失敗」画面で「ログの表示」をクリックして、エラーを確認し、トラブルシューティングします。ログはNEW_ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logsにあります。

    ノート:

    アップグレードに失敗した場合、アップグレード前の環境をバックアップからリストアし、問題を修正して、アップグレード・アシスタントを再起動する必要があります。