1 このリリースの新機能
Oracle Database Applianceリリース19.24では、Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでOracle Database 19cの機能がサポートされています。
新機能
このリリースでは、Oracle Database ApplianceモデルX10-HA、X10-L、X10-S、X9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2M、X8-2S、X7-2-HA、X7-2MおよびX7-2Sがサポートされています。Oracle Database Applianceにベア・メタル・デプロイメントを作成するか、Oracle Database Applianceリリース19.24に既存のベア・メタル・デプロイメントにパッチを適用するか、これをアップグレードできます。また、Oracle Database Appliance DBシステムの作成およびパッチ適用も可能です。Oracle Database Applianceリリース19.24をデプロイする前に、このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題の章で重要な修正について確認してください。
Oracle Database 19cおよびOracle Database 23aiの機能については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html)を参照してください。
このリリースでは、次の新機能が提供されています。
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Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 23aiデータベースのサポート
このリリースでは、DBシステムでのOracle Databaseリリース23aiのデータベースの作成がサポートされています。Oracle Grid Infrastructureリリース23aiおよびOracle Database 23aiがインストールされています。バージョンは、database
の属性version
を使用して、DBシステムのJSONペイロードで指定します。リリース23aiのDBシステムをプロビジョニングする場合、他のデータベース・バージョン(19cなど)をDBシステムで同時にプロビジョニングすることはできません。このリリースでは、Oracle Database Appliance DBシステム上のバージョンOracle Database 23aiのデータベースのシェイプを作成、削除、変更でき、ネットワークも変更できます。
ノート:
このリリースでは、Oracle Database Appliance DBシステム上でOracle Database 19cデータベースをOracle Database 23aiにアップグレードできません。ノート:
Oracle Database Applianceリリース19.23ソフトウェアは、2024年7月(23.5.0.24.07)のデータベースおよびOracle Grid Infrastructureクローン用の23.5.0.0.0 DBシステム・イメージをサポートしています。Oracle Database Applianceリリース19.24は、同じデータベースおよびOracle Grid Infrastructureクローンで更新済DBシステム・イメージ(23.5.0.1.0)をサポートしています。DBシステム・イメージのバージョンを表示するには、DBシステムにログインし、odacli describe-dbsystem-image
コマンドを実行します。ベア・メタル・システムにパッチを適用してOracle Database Applianceリリース19.24にした後、Oracle Database Applianceリリース19.23ソフトウェアとともにインストールした23.5.0.0.0 DBシステムを削除することをお薦めします。その後、Oracle Database Applianceリリース19.24で使用可能なDBシステム・イメージ(23.5.0.1.0)を使用してDBシステムを作成し、Oracle Database 23aiデータベースをデプロイできます。DBシステムでOracle Database 23aiおよび19cデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、Oracle Database Applianceリリース19.24のベア・メタル・デプロイメントとパッチ適用、KVMおよびDBシステムの、X10-HA、X10-L、X10-S、X9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2M、X8-2S、X7-2-HA、X7-2-HA、X7-2MおよびX7-2Sでのプロビジョニングがサポートされています。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceベア・メタル・システムのプロビジョニングの章を参照してください。
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ベア・メタル・システムおよびDBシステムでのOracle Database Appliance X9-2、X8-2およびX7-2でのOracle Linux 8へのOracle Database Applianceのアップグレード
Oracle Database Applianceリリース19.21以降、オペレーティング・システムはOracle Database Appliance X9、X8およびX7ハードウェア・モデルのOracle Linux 8です。使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのデータ保持再プロビジョニングを使用したOracle Database Applianceのリリース19.24へのアップグレードの章を参照してください。
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Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 23aiおよび19cデータベースのサポート
このリリースでは、DBシステムでのOracle Database 23aiおよび19cデータベースの作成をサポートしています。バージョンは、database
の属性version
を使用して、DBシステムのJSONペイロードで指定します。リリース23aiのDBシステムをプロビジョニングする場合、他のデータベース・バージョン(19cなど)をDBシステムで同時にプロビジョニングすることはできません。DBシステムでOracle Database 23aiおよび19cデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
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Oracle Database ApplianceでのOracle ASMリスナー・ポートの変更のサポート
Oracle Database Applianceリリース19.24以降、インストール後のタスクとしてOracle ASMリスナーのポート番号をカスタマイズできます。Oracle ASMリスナーのポート番号を変更した後にプロビジョニングするすべてのDBシステムでは、新しいOracle ASMポート番号が使用されます。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのデプロイメント後のOracle ASMリスナー・ポートの変更のトピックを参照してください。
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BUIを使用したOracle Database Applianceベア・メタルおよびDBシステムでのパスワードなしのマルチユーザー・アクセスのサポート
このリリースでは、BUIを使用したベア・メタルおよびDBシステムでのパスワードなしのマルチユーザー・アクセスがサポートされています。パスワードなしのマルチユーザーアクセスでは、BUIの使用時またはODACLIコマンドの実行時に、パスワードの入力を求められません。この機能は、Oracle Database Applianceアカウント資格証明を使用してアプライアンスにログインせず、サードパーティ・ユーティリティを使用してOracle Database Applianceにログインおよび接続する場合に使用できます。または、パスワードなしのマルチユーザー・アクセスで構成されたOracle Database Applianceへの1回かぎりのSSH接続を設定できます。パスワードレスなしのマルチユーザー・アクセスは、マルチユーザー・アクセスで使用可能なロール分離のすべての機能をサポートします。パスワードなしのマルチユーザー・アクセスの有効化およびJSONファイルの変更の詳細は、使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
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Oracle Database Appliance DBシステムでの複数のデータベースのサポート
このリリースでは、ODACLIコマンドまたはBUIを使用してOracle Database Applianceの1つのDBシステムに複数のデータベースをデプロイすることがサポートされています。この機能の有効化および複数のデータベースのあるDBシステムの作成の詳細は、使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ODACLIコマンドの拡張機能
このリリースでは、ODACLIコマンド・オプションに変更があります。このリリースでサポートされているコマンドのオプションを表示するには、コマンドに
--help
オプションを使用します。詳細は、使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceコマンドライン・リファレンスの章を参照してください。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースからのOracle Database Applianceドキュメントへのアクセス
このリリースのOracle Database Applianceドキュメント・セットには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースからアクセスできます。
BUIの右上隅に検索ボックスがあります。検索結果として、BUIで新しいウィンドウとして表示されるドキュメント・ページへのリンクが表示されます。「Help」ボタンをクリックすると、タブのコンテキストに関連するドキュメントからのリンクが表示されます。BUIには、Oracle Database Applianceドキュメント・ページの検索結果とともに、検索問合せに関連するよくある質問(FAQ)も表示されます。また、検索ボックスでDCS-10001、DCS-10032などのDCSエラー・コードを検索し、これらのエラー・コードを含むドキュメント・ページへのリンクを取得することもできます。検索問合せを指定すると、関連するドキュメント、FAQ、およびDCSエラーコード・リンクがBUIの新しいウィンドウに表示されます。
リリースのドキュメントの最新の更新については、オンラインのOracle Database Applianceドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/oracle-database-appliance/index.html)を参照してください。
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Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新
このリリースでは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの次の更新(2024年4月ベア・メタル・システム向けOracle Databaseリリース更新)が提供されています:
- 19.24.0.0.240716
DBシステム向けのOracle Grid InfrastructureおよびOracle Database更新23.5.0.24.07もこのリリースで使用できます。
Oracle Grid Infrastructureクローン、Oracle DatabaseクローンおよびISOイメージのパッチ
パッチの詳細およびリンクについては、Oracle Database Applianceリリース19.24のパッチの章を参照してください。
Oracle Database ApplianceのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。パッチを選択するときは、ドロップダウン・リストからOracle Database Applianceリリース19.24を選択していることを確認してください。-
ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.24.0.0.0サーバー・パッチ: パッチ36873445を使用して、ベア・メタル・デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.24に更新します。デプロイメントをリリース19.24に更新するには、サーバー・パッチ、Oracle Grid Infrastructureクローン・ファイルおよびOracle Databaseクローン・ファイルをダウンロードする必要があります。
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ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 19.24.0.0.0 GIクローン: パッチ30403673を使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceのこのリリースに更新します。このパッチを使用して、Oracle Database Applianceの初期デプロイメントも実行します。このバンドルには、工場出荷時の状態のOracle Database Applianceにデプロイする最新のOracle Grid Infrastructureコンポーネント、またはオペレーティング・システムのISOイメージを使用して再イメージ化されたOracle Database Applianceが含まれています。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance RDBMSクローン: Oracle Database 19.24.0.0.240716ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、19.24.0.0.240716 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ30403662は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル・システム)を対象としています。
- KVM用のOracle Database Appliance 19.24.0.0.0 DBシステム・イメージのダウンロード: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、Oracle Database Applianceリリース19.24のKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ32451228は、この更新のソフトウェアを提供します。
- KVM用のOracle Database Appliance 23ai DBシステム・イメージのダウンロード: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、バージョン23aiのDBシステムでKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ36524660は、この更新のソフトウェアを提供します。
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DBシステム用のOracle Database Appliance 23ai GIクローン:パッチ36524627を使用して、Oracle Database 23aiデータベースを作成するためのDBシステムでOracle Database Applianceの初期デプロイメントを実行します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- DBシステム用のOracle Database Appliance 23aiデータベース・クローン・ファイル: Oracle Database 23aiソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、23ai Oracle Databaseホームを作成します。パッチ36524642は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- すべてのプラットフォームのOracle Database Appliance 19.24.0.0.0 OS ISOイメージ: このパッチを使用して、Oracle Database Appliance 19.24のオペレーティング・システムを再イメージ化します。パッチ30403643は、この更新のソフトウェアを提供します。
関連トピック
- Oracle Database Applianceでのパスワードなしのマルチユーザー・アクセスの使用
- Oracle Database ApplianceでのDBシステムへの複数のデータベースのデプロイ
- Oracle Database Applianceベア・メタル・システムのプロビジョニング
- デプロイメント後のOracle ASMリスナー・ポートの変更
- Oracle Database Appliance X10へのパッチ適用
- Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース
- Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)の構成と使用
- データ保持再プロビジョニング・アップグレードのトラブルシューティング
- Oracle Database Applianceエラー相関レポートの表示
- このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題
- データ保持再プロビジョニングに関するFAQ