自動テリトリ割当
各アカウント、リードまたは商談明細の所有者を手動で選択するかわりに、テリトリを使用してテリトリ・チームにオブジェクトを自動的に割り当てることができます。 テリトリは、テリトリ・カバレッジをオブジェクトの属性値と照合することでオブジェクトに割り当てられます。
テリトリ・カバレッジ
テリトリ・カバレッジは、各テリトリの境界を定義し、割当を行うビジネス・ルールを記述します。 次の3つのタイプのカバレッジがあります。
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ディメンション・カバレッジ
これは、ディメンションと各ディメンションの値リストの組合せです。 テリトリ・ディメンションは、割当処理中にトランザクション・オブジェクトの属性にマップされます。 たとえば、テリトリの住所ディメンションは、アカウントやパートナの住所にマップされます。 住所、製品、産業、アカウント・タイプ、組織タイプ、顧客規模および販売チャネルが標準ディメンションとして提供されています。 顧客属性を使用して構成できるように、3つの追加ディメンションも用意されています。
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包含カバレッジ
これは、包含されるアカウント、担当者、世帯またはパートナのリストを識別します。
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除外カバレッジ
これは、除外されるアカウント、担当者、世帯またはパートナのリストを識別します。
様々なカバレッジ定義の組合せを使用してテリトリを定義できるため、組織で複雑なテリトリをモデル化することも可能です。 次に例を示します。
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Steveは、ACME Inc、Vision CorporationおよびPinnacle Technologiesという3つのエンタープライズ・アカウントを担当するキー・アカウント責任管理者です。
Steveのテリトリを定義するには、ACME Inc、Vision CorporationおよびPinnacle Technologiesの3つのアカウントの包含カバレッジを使用します。
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Amandaは、カリフォルニア北部のすべてのハイテク・アカウントを担当するテリトリ・フィールド営業担当です。 さらに、カリフォルニア南部にあるABC TechnologiesもAmandaに割り当てられています(以前にCFOとの交流があるため)。
Amandaのテリトリを定義するには、2つのディメンション
(住所 = カリフォルニア北部、産業 = ハイテク)
を含むディメンション・カバレッジと、1つのアカウントABC Technologiesを含む包含カバレッジを使用します。
テリトリ割当の実行
テリトリをトランザクション・オブジェクトに割り当てる時期と割当プロセスを実行する頻度を構成できます。 テリトリは、新しいトランザクションの作成時または既存のトランザクションの更新時にリアルタイムで割り当てることができます。 また、テリトリ割当をバックグラウンド・プロセスとして実行してトランザクションをバッチで割り当てるように構成することもできます。 大量のトランザクションがある場合は、この方法をお薦めします。
割当の実行中に、トランザクションの属性値がテリトリ・カバレッジと照合され、一致するすべてのテリトリがオブジェクトに割り当てられます。 たとえば、特定の商談で、営業チーム(アカウント担当、産業オーバーレイ、製品担当者、チャネル・パートナおよびチャネル・アカウント・マネージャ)で構成される複数のテリトリを割り当てることができます。 これにより、商談ごとに最も効果的な営業チームを編成し、ディールをクローズする可能性を最大化できます。