英国の福利厚生および年金の概要
福利厚生および年金計算カードには、従業員が登録されている福利厚生および年金スキームに関する情報が格納されます。
英国において、年金および年金カードは年金自動登録ソリューションの重要な部分です。年金自動登録プロセスの結果、従業員が登録された資格該当年金スキームがこのカードに記録されるためです。
福利厚生および年金カードを従業員のレコードに関連付けるには、主に次の2つの方法があります:
- 年金自動登録プロセスを使用する: 年金自動登録プロセスによって従業員が年金自動登録に適格であると判定されると、デフォルトの適格スキームに基づいて福利厚生および年金カードが自動的に生成されます。
- 給与マネージャまたは給与管理者がユーザー・インタフェースで手動で作成します。
福利厚生および年金カードを一括して作成または更新することが必要になる場合があります:
データ移行中:
- 年金スキームにすでに登録されている従業員(資格該当であるかどうかに関係なく)の年金控除を正確に処理するには、年金拠出金情報をOracle Payroll Cloudに転送する必要があります。
継続的な一括更新:
- 年金レートの一括アップロード: 年金スキームへの登録時に(資格該当であるかどうかに関係なく)、従業員が拠出するレートを選択できます(Oracle Benefitsまたはサード・パーティを使用)。 これらのレートは従業員の福利厚生および年金カードの上書きとして保存され、正しい拠出金が計算されるように更新する必要があります(これは従業員レートと事業主レートの両方に当てはまります)。
考慮事項と前提条件
- Oracle Payroll Cloudで拠出金を処理する年金スキームごとに1つのエレメントを作成する必要があります。
- これらのエレメントの適格も作成する必要があります。
福利厚生および年金カード・レコード・タイプ
福利厚生および年金カードは、HCMデータ・ローダーでグローバル給与計算カード・ビジネス・オブジェクトを使用してアップロードします。 この汎用オブジェクト階層は国固有の様々な要件をサポートするためのレコード・タイプを提供します。
| コンポーネント | 機能説明 | ファイル弁別子 |
|---|---|---|
| 計算カード | 計算カード・タイプおよび情報を取り込む従業員アサイメントを定義します。 | CalculationCard |
| カード・コンポーネント | 計算カードに必要なデータをグループ化および分離するために使用します。 次の項では、この計算カードに適用されるカード・コンポーネントと、各カード・コンポーネントに必要な子レコードについて説明します。 | CardComponent |
| コンポーネント詳細 | 各カード・コンポーネントに必要な各フレックスフィールド・コンテキストのコンポーネント詳細レコードを指定します。 | ComponentDetail |
| 計算値定義 | 値定義の作成を可能にします。これによりカード・コンポーネントで上書き値を指定できるようになります。 | CalculationValueDefinition |
| 入力可能計算値 | 各計算値定義の上書き値を指定するために使用します。 | EnterableCalculationValue |
| カード関連付け | 計算カードと従業員のレポート先税レポート・ユニットを関連付けます。 | CardAssociation |
| カード関連付け詳細 | カード・コンポーネントを従業員のアサイメントに関連付けます。 | CardAssociationDetails |
福利厚生および年金計算カード階層
福利厚生および年金に適用される計算カード・コンポーネントの階層を次の図に示します:
福利厚生および年金カード・コンポーネントでは3つのフレックスフィールド・コンテキストが使用されます。これらは、コンポーネント詳細レコード・タイプを使用してロードされます。 多数の値定義がサポートされており、これらの値定義を計算値定義および入力可能計算値レコード・タイプを使用してロードします。
計算カード・コンポーネントのレスポンシブ・ユーザー・インタフェースへのマッピング
福利厚生および年金計算カードの年金セクションには、次の情報が表示されます:
- カード・コンポーネントの名前。
- 表示されている年金タイプに適用されるコンポーネント詳細のすべてのフレックスフィールド・セグメント
- 表示されている年金タイプに適用されるすべての値定義。
- カード関連付けアサイメント。