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高速化処理の動作

給与計算の実行後に従業員が変更済タイム・カードを送信する場合は、従業員の支払を迅速化します。

遅延タイム・カード、休暇欠勤またはタイム・カード・エラーによる支払の欠落に対応するには、迅速給与計算を実行して従業員の給与を処理します。 迅速給与フローを使用して、迅速処理に適格としてマークしたすべてのタイム・カードおよび休暇欠勤カテゴリ支給を処理します。

アプリケーションは、前の期間ですでに処理されているタイム・カードに対する遡及調整のために、現行期間内の迅速実行を処理します。 これらの迅速支払は、前の給与サイクルから通常の給与計算が実行された後、現在の給与サイクルで通常の給与計算が実行される前に処理する必要があります。

従業員は、同じ日に迅速処理用にマークされた複数のタイム・カードを持つことができます。 このようなタイム・カード入力はすべて、同じ迅速実行で処理され、1回の支払で従業員に支払われます。

迅速処理に影響する設定

迅速支払に影響する設定を次に示します:

• 識別され、迅速処理用にマークされたタイム・カード

• 要素に対する「迅速処理ルール」オプション

• 時間および休暇欠勤エレメントの追加値:

  • 促進

  • 支払方法の上書き

  • チェック・プリンタの上書き

• 給与計算の「給与」パラメータを迅速化

• 「給与明細の生成」プロセスでの給与明細使用可能日の上書き

急な支払の計算方法

従業員は、自分のタイム・カードを迅速処理としてマークできません。 そのため、マネージャとして、Oracle HCM Cloud Time and Laborを使用して、遅延またはエラーのあるタイム・カードを特定し、処理を迅速化するようにマークします。 給与計算がすでに実行されている期間のタイム・カードのみをマークし、現行期間のタイム・カードをマークしません。 次の迅速処理実行には、このようなタイム・カード入力に対応する支払が含まれます。 アプリケーションは、カードに対するすべての変更を処理した後、タイム・カードをデフォルトの通常の給与計算にリセットします。 別の迅速実行が必要な場合は、迅速処理に再度マークします。 休暇欠勤エントリを、タイム・カードでのみ迅速に実行するようにマークすることもできます。

迅速処理には、時間、休暇欠勤、および税金やパーセント・ベースの控除などの必須エレメントに対する前期間の調整が含まれます。 デフォルトでは、迅速実行には、迅速化されたタイム・カードを持つ従業員のエレメント・エントリがすべて含まれます。 ただし、給与や固定額ベースの控除などのエレメントを迅速に実行から除外する場合は、エレメントに対して「迅速処理ルール」オプションを設定します。

タイム・カードおよび休暇欠勤エレメントのこれらの値によって、処理および支払の迅速化に適格なエレメント・エントリが決まります。

値	使用目的
促進	前の支給期間調整に対応するこのタイム・カードまたは休暇欠勤入力を、迅速処理に含める必要があるかどうかを決定します。 この値を空白のままにするか、「いいえ」に設定すると、通常の給与計算では給与入力が取得されます。 この値を「Yes」に設定すると、処理が迅速に行われる遡及給与入力が含まれます。
支払方法の上書き	「前払金」および「QuickPay前払金」プロセスの支払方法を「小切手」に上書きします。 この値は、迅速処理にマークしたタイム・カードに対してのみ選択できます。 この値を空白のままにすると、従業員は小切手または電子送金によってデフォルトの支払方法で支払われます。
チェック・プリンタの上書き	小切手で支払われる、迅速化されたタイム・カードのチェック・プリンタを追跡します。 従業員が小切手で支払われていない場合、「小切手プリンタの上書き」の値は無視されます。

「迅速給与フロー」の「遡及変更の給与の再計算」タスクは、前回の支給期間調整の遡及エレメント・エントリを生成します。 遡及エレメント・エントリでは、タイム・カードの迅速給与値が保持されます。 迅速実行には、迅速処理としてマークしたタイム・カードのみの遡及エントリが含まれます。

給与計算で「給与の迅速化」値を「はい」として選択し、実行を迅速実行として識別します。 実行には、タイム・カードに1つ以上の迅速処理入力があるすべての従業員が含まれます。

緊急支給の場合、従業員は、次の通常の給与計算サイクルまで給与明細書を待つ必要はありません。 通常の給与明細書使用可能日より前の日付で給与明細書を表示できます。 「給与明細使用可能日の上書き」を、標準の給与カレンダで定義した通常の給与明細使用可能日より前の日付に設定します。