遡及通知レポート

遡及支給とは、元の給与計算の実行後に行われた変更による前回の給与計算結果の再計算のことです。

前期間の調整の例を次に示します:

従業員は、前の支給期間にさかのぼる支給報奨を受け取ります。
給与計算部門では、前の支給期間で発生したエラーについて、過去の日付で訂正が行われます。

たとえば、前カレンダ年の従業員パフォーマンスを3か月間の評価サイクルで評価した後、事業主は給与の報奨を1月1日にさかのぼって日付を設定することができます。このような入力が4月に行われると、このような支給報奨を受けている従業員の遡及イベントがトリガーされます。これらの従業員は、過去3か月間既に給与計算で処理されています。

遡及給与イベントが生成されると、遡及通知が生成されます。

遡及通知レポートを実行して、処理待ち、繰延、またはその両方であるイベントの遡及通知を表示します。このレポートは、遡及変更の給与計算の再計算プロセスを送信する前に実行します。

レポートを使用して、次を表示します:

各従業員の未処理遡及イベントにより、遡及変更の給与計算の再計算プロセスに含まれるユーザーを識別できます。
各従業員の遡及プロセスで再計算される給与期間を指定するために使用できるイベント日付。
以前に繰り延べられた給与関係で、その一部または全部を次の遡及給与計算プロセスで使用できるようにします。

給与関係のすべての通知の中で最も早い日付によって、再処理日が決まります。給与計算は累積されるため、再処理日から開始するすべての実行で再処理が実行されます。

たとえば、月給の従業員に、8月15日、6月、20日について未処理の遡及イベントがあるとします。遡及プロセスでは、6月、7月、8月の給与計算期間の給与計算結果が再計算されます。このレポートを使用して、以前に繰延された給与関係を検出できます。

「フローの送信」ページから「遡及通知レポートの実行」タスクを送信します。このページは、ホーム・ページの「自分のクライアント・グループ」の「給与」から開くことができます。

パラメータ

Theパラメータ値は、レポートに含めるレコードを決定します。 多くのパラメータは自明です。遡及支払処理に指定するのと同じ値を発行します。

このレポートのコンテキストで特別な意味を持つパラメータのリストを次に示します。

処理日

処理日によって、処理するレコードが決定され、遡及変更プロセスの実行日と同じ日付になります。

給与

遡及プロセスの実行に使用するフローと同じ給与フロー名を入力します。

遡及通知ステータス

この表は、レポートに含めるイベントのタイプを決定するために選択できる値を示しています。

ステータス	説明
遅延	遡及支払処理が繰り延べられている給与関係のイベントが含まれます。
未処理	処理または処理を待機しているイベントが含まれます。
繰延と未処理の両方	処理または処理を待機しているイベント、または遅延しているイベントが含まれます。これはデフォルト値であり、他の2つのオプションの組み合わせです。

個人

値を入力して、レポートを特定の従業員に制限します。

プロセス構成グループ

プロセス構成グループを定義している場合は、そのグループを選択します。プロセス構成グループを使用して、主にロギングおよびパフォーマンスに関連する一連の処理パラメータを指定します。プロセス構成グループを選択しない場合、選択した給与のデフォルト・グループ内のパラメータが使用されます。

給与関係グループ

給与関係グループ名を定義している場合は、その名前を選択します。給与関係グループを使用して、給与、データ入力およびレポート用に処理される個人を制限します。

ノート:

ここで選択する前に、「オブジェクト・グループ」タスクを使用して、前述のいずれかのグループを定義します。

レポート結果

この表は、レポートのPDF出力のセクションを示しています。

セクション名	説明
パラメータ・セクション	パラメータ・セクションはレポートの最初にあり、レポート・パラメータとソート基準が表示されます。ソート基準は次のとおりです: 通知ステータス、遡及処理日、個人名、給与関係番号、エンティティ、バッチ名、属性、更新タイプ、アサイメント番号、エレメント名、変更有効日、実際の変更日および変更者。
通知ステータス要約	このセクションには、各タイプの遡及通知ステータス別の給与計算関係および合計イベントが表示されます。各給与関係には、アサイメント更新、エレメント・エントリ更新など、複数の給与遡及イベントを含めることができます。カウントには、異なる処理日から給与計算を再計算する必要があるイベントの数が反映されます。
遡及処理日要約	このセクションには、従業員と給与関係のさまざまな再処理日、および各再処理日の従業員とイベントの合計数が表示されます。このセクションでは、遡及再処理が開始されるまでの期間と、ワーカーの数について簡単に説明します。これらの合計は、遡及通知ステータスごとに分類されます。
イベント・タイプ要約	このセクションには、特定の再処理日の給与計算を再計算するイベントのタイプとイベント数の詳細が表示されます。給与関係と従業員の数、および特定の再処理日のエンティティと属性別のイベントを表示できます。
遡及処理日別イベント詳細	この詳細セクションには、以下のように、同じタイプのイベント、再処理日、および通知ステータスのさまざまな従業員とそのイベント詳細が表示されます: エンティティが要素に関連している場合、要素名はイベントの詳細の一部として表示されます。変更に使用されるバッチ(ある場合)がヘッダーに表示されます。イベントが割当に関連している場合は、割当番号が表示されます。更新、削除および修正イベントには古い値が表示され、更新、挿入および修正イベントには新しい値が表示されます。
個人のイベント詳細	このセクションには、処理日と従業員別に全てのイベントがソートおよびリストされます。各給与関係には、最も早いイベントに基づいて1つの再処理日があります。割当番号は、割当に固有のイベントに対してのみ表示されます。個人番号および給与関係番号が、個人名とともにヘッダーに表示されます。バッチ名(使用可能な場合)およびエレメント名は、イベントがエレメントに関連付けられている場合にのみ表示されます。属性に基づくすべてのイベントについて、古い値と新しい値の両方が表示されます。