偶発的な変更による品目の削除の防止
需要プランを実行し、それを現在のデータでリフレッシュすることを選択すると、スコープに含まれなくなった既存の品目はプランから削除されます。
このような品目を削除すると、ユーザーが調整したメジャーを含むメジャー内の関連データは、通常は削除されて失われます。
製品ディメンション階層またはプランの「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブで意図的に、または意図せずに変更を行った結果、品目が削除される可能性があります。 たとえば、既存の階層に追加レベルの品目を追加した場合、そのデータは、中間レベルではなく最下位レベルの品目にのみデフォルトで返されます。 変更前にデータが返されたレベルよりも上位の品目の場合、ここではデータは返されず、これらの品目は削除されます。
製品ディメンション階層または「スコープ」タブで誤って変更されたため、品目が削除されないようにするには、次のステップを実行します。
- プランの「プラン・オプション」ページで、「需要」タブをクリックします。
- 「詳細オプションの選択」ボタンをクリックします。
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「需要: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「予測管理パラメータ」で、「パラメータ上書き」に次を入力します:
enableItemsDeletedCheck=true
- 変更を保存します。
結果:
この変更を行った後、プランを実行して現在のデータでリフレッシュすると、プラン実行後に削除される品目の数がプランのスコープ内の品目数の10%を超えると、次のようになります。
- プランは警告状態で完了します。
- 品目は削除済としてマークされず、まだプランに関連付けられています。
- ユーザー調整されたメジャーを含むメジャー内の品目データは保持されます。
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品目は、既存の品目と新しく追加された品目が一緒に表に表示されます。 ただし、場合によっては、削除する品目の親レベル情報が使用できず、親レベル名のかわりに「使用不可」と表示される場合があります。
これらの品目の集計情報を返すグラフおよびタイルにも影響があります。
- 「プラン・メッセージのレビュー」ページの警告により、プランのスコープから削除される品目の割合が通知されます。 この警告メッセージも記録されます。
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最初の100品目の名前は、「スケジュール済プロセス」作業領域の「プランの実行」または「プランのバッチ実行」ジョブ・セットの「プラン・メンバーのスナップショット」ジョブのログに格納されます。
削除されたすべての品目の名前は、サービス・サーバー・ログに格納されます。
品目の削除が計画されていない場合は、製品ディメンション階層または「スコープ」タブの選択を修正し、現在のデータでリフレッシュしながらプランを実行し、情報を復元できます。
次の作業
品目の削除がプランどおりの場合は、次の手順を実行します。
- 「需要: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「パラメータ上書き」フィールドに「
enableItemsDeletedCheck=false
」と入力します。 - 現在のデータでプランをリフレッシュしながら、プランを再度実行します。
品目は最終的にプランのスコープから削除され、関連付けられたメジャー・データが削除され、警告メッセージは表示されなくなります。
- データ保持ロジックを再度有効にするには、「需要: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「パラメータ上書き」フィールドに「
enableItemsDeletedCheck=true
」と入力します。