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販売オーダー、転送オーダーおよび作業オーダーの超過ピック

販売オーダー、転送オーダーおよび作業オーダーに対するピック移動要求に要求数量を超える数量を指定できます。 これを使用すると、ビジネスに妥当な数量をピックして、保管場所または処理場所に移動し、必要なタスクを実行してから、適切な措置を講じて、残りの数量を処理できます。

出荷または製造現場に資材をステージングする前に、「ピック・スリップの確認」ページで資材を超過ピックおよび移動できます。 「ピック・スリップの確認」ページでピック明細の「超過ピッキングして移動」アイコンを選択すると、「超過ピッキングして移動」ウィンドウが開きます。 このアイコンは、在庫組織レベルで「特別処理の超過ピックの許可」チェック・ボックスが有効になっている場合に使用できます。 一時保管場所に対するピックを確認する前に、要求数量より大きいピック数量をピック明細に入力し、それを中間保管場所に移動できます。 販売オーダーまたは転送オーダーの出荷や製造現場に対する作業オーダーなど、該当する需要タイプでピックを消し込むことができます。

例

超過ピックが役立つ例を見てみましょう。 複数の箱やロットに分けられた品目があり、要求数量を履行するためには箱から取り出す必要があるとします。 混雑した店舗で取り出すのは効率的ではありません。 かわりに、資材を処理する専用の場所に移動する方が簡単です。

検証

この表は、超過ピックおよび移動トランザクションを対象にした検証を示しています。

検証	説明
資材有効数量	ピック数量に対して十分な手持数量が、保管場所、保管棚またはロットに必要です。 履行に十分な手持数量が移動後の移動元に残る場合以外は、同じ資材を要求している他のピック明細に、需要タイプ全体の期日に従って優先度が設定され、自動移動がパラレルに実行されます。 これらの他のピック明細は、保管場所、保管棚、ロットなどの詳細レベルで予約しないでください。 ロットによる制約がない場合は、ソースと中間保管場所の間でピック明細を分割できます。 ソース保管場所、保管棚およびロットを上書きすることもできますが、同じ資材有効数量ルールが新しい値にも適用されます。
ソースと搬送先の資材ステータス	ソース保管場所、保管棚またはロットで、それぞれの需要タイプに対する保管場所転送トランザクションまたはピック・トランザクションが許可されていない場合は、超過ピックおよび移動を完了できません。 中間保管場所で、それぞれの需要タイプのピック・トランザクションが許可されていない場合、またはトランザクションを予約できない場合は、超過ピックおよび移動を完了できません。
プロジェクトまたは共通在庫の整合性	販売オーダー、転送オーダーまたは作業オーダーによって、プロジェクトまたは共通在庫の要件が決まります。 在庫は交換できません。

超過ピックおよび移動トランザクションを開始すると、ターゲット・ピック明細およびその他の適格なピック明細が、新しいソース保管場所および保管棚(該当する場合)に再び割り当てられます。

考慮事項

超過ピックを実行する場合は、次の項目を考慮してください。

• ピック数量は、要求数量以上にする必要があります。

• マイナス残高を許可するように在庫組織を設定している場合は、手持数量または使用可能数量を超える超過ピッキングをして移動できます。

• 超過資材(他の需要に割り当てられていない、要求数量を超過ピックした資材)は、常に新規需要で使用可能とみなされます。

ノート:

シリアル管理品目は超過ピックできません。 複数のロットを含む単一のピック明細はピックできません。