外部WMSまたは3PLにインタフェースされた転送オーダー明細の代替品目
特定の組織を有効にし、品目代替関係を設定している場合は、外部の倉庫管理システム(WMS)またはサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)にインタフェースされた転送オーダー明細で、当初の要求品目のかわりとして品目を代替できます。 移動オーダーの履行時に代替品目を外部実行システムに送信する機能により、社内オーダーを履行するための柔軟性が高まり、不必要な遅延なく業務を継続できます。
組織に対してこの機能を有効にすると、その転送先組織が指定されているすべての転送オーダーおよび出荷明細に、明細の属性で示された品目代替の許可がデフォルトで設定されます。 これは、明細ごとに無効にできます。 同様に、組織で有効にしていない場合は、明細ごとに有効にできます。 転送オーダー明細と出荷明細の両方で、当初要求品目に属性が表示されて、代替品目を使用していることが示されます。
「製品情報管理」作業領域では、マスターまたは搬送先の組織レベルやランク別に、品目-代替関係を定義できます。 転送オーダーの履行時に、当初要求された品目の有効数量に応じて、ランク付けされた品目関係が、階層内のレベル別、ランク別の順序で確認され、要求数量を満たす代替品目が決定されます。 多数の品目-代替関係を定義できます。 ただし、実行可能な品目を3つ検討すると、代替検索は停止します。
ソース組織の代替品目の手持在庫と「出荷パラメータの管理」ページの「外部システムへの統合の予約動作」パラメータの設定に基づいて、当初品目の出荷明細は分割されることがあります。
この表は、「出荷パラメータの管理」ページの「外部システムへの統合の予約動作」パラメータの設定に基づいて実行される処理を説明しています。 選択肢には、「一部」または「全体」があります。
外部システムへの統合の予約動作 |
処理 |
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一部 |
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全体 |
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出荷確認は、出荷トランザクション要求RESTリソース(shipmentTransactionRequest)を使用して、転送オーダー明細の代替品目に対して処理されます。
バックオーダーが必要な場合は、代替品目のバックオーダー処理により、出荷明細変更要求RESTリソース(shipmentLineChangeRequests)を使用して代替品目の出荷明細が取り消されます。 これにより、バックオーダー数量に対して当初品目の新規明細が作成されます。
代替品目の部分的なバックオーダーでは、出荷明細の要求数量からバックオーダー数量が差し引かれ、代替品目の出荷明細が「リリース準備完了」ステータスのままになります。 これにより、バックオーダー数量に対して当初品目の新規明細が作成されます。
重要なノート
転送オーダーに代替品目を使用する場合の重要なノートを次に示します。
- 転送オーダー明細が出荷されると、使用される代替品目を確認できますが、転送オーダー明細には当初品目のみが表示されます。
- 転送オーダーに対して「出荷要求の生成」プロセスが実行された場合、転送オーダーの当初要求品目の予約は維持されます。
- 出荷明細に対して外部システムでバックオーダー処理が実行された場合、代替品目の予約は削除されます。
- 転送オーダーが外部システムにインタフェースされた後は、転送オーダー数量を変更できません。
- 出荷で代替品目の出荷ステータスをリセットできます。 これにより、明細は「インタフェース準備完了」ステータスになります。 出荷ステータスのリセット後に当初品目の転送オーダー数量を減らすと、代替品目の出荷明細が取り消され、代替品目に関連付けられている予約が解除されます。
- 品目代替は、返品転送オーダー、転送オーダーによって履行されるバック・トゥ・バック販売オーダー、予算管理がある転送オーダー明細には使用できず、また税金の関係で、ブラジル、インドまたはポルトガルにある組織に対しても使用できません。
- 転送オーダー明細レベルの品目代替の管理は、「転送オーダーの管理」ページおよび在庫転送オーダーRESTリソースでサポートされています。
- この機能は、Oracle Shippingを直接介して資材を社内転送する場合にのみ使用可能です。
- 品目代替の単位は、当初品目と異なる場合があり、標準、区分間単位、区分内単位の換算が適宜必要になります。ただし、二重単位品目については、搬送先組織の当初品目と同じプライマリ単位とセカンダリ単位が設定されている必要があります。警告: 代替品目には、当初品目と同じ単位を設定することをお薦めします。 単位が異なると、特定のシナリオで小数点以下の数量が残る可能性があります。