ピック・リリース時の転送オーダーの代替品目
特定の組織を有効にして、品目代替関係を設定している場合は、転送オーダー明細の当初要求品目のかわりに代替品目を自動的にピック・リリースできます。 転送オーダーの代替品目をピックできるため、社内需要を満たすための商品が不足した場合に、より柔軟に対応できます。
組織に対してこの機能を有効にすると、その組織で作成されたすべての転送オーダーおよび出荷明細に、明細の属性で示された品目代替の許可がデフォルトで設定されます。 これは、明細ごとに無効にできます。 同様に、組織で有効にしていない場合は、明細ごとに有効にできます。 転送オーダー明細と出荷明細の両方で、当初要求品目に属性が表示されて、代替品目を使用していることが示されます。
「製品情報管理」作業領域では、マスターまたは搬送先の組織レベルやランク別に、品目-代替関係を定義できます。 ピック・リリース時に、当初要求された品目を使用できるかどうかに応じて、ランク付けされた品目関係が、階層内のレベル別、ランク別の順序で確認されて、どの代替品目で要求数量を満たすかが決定されます。 多数の品目-代替関係を定義できます。 ただし、実行可能な品目を3つ検討すると、ピック・リリースの代替検索が停止します。 適切に設定されている場合は、処理しきれなかった数量は当初品目でバックオーダーされるか、取り消されます。
転送オーダーに代替品目を使用する場合の重要なノートを次に示します。
- 出荷明細には、ピック・リリース以降の需要を履行するために使用される当初品目および代替品目がステータスを含めて表示されます。
- 転送オーダー明細が出荷されると、使用される代替品目を確認できますが、転送オーダー明細には当初品目のみが表示されます。 バックオーダーは、当初品目に対してのみ行われます。 出荷明細には、倉庫にリリースされた後の全品目が表示されます。
- 予約はピック・リリース時の品目代替に従って管理されますが、以前の予約がある転送オーダー明細では品目代替はサポートされません。
- 転送オーダーの変更は、代替品目を使用する明細でサポートされています。
- 品目代替は、返品転送オーダー、転送オーダーによって履行されるバック・トゥ・バック販売オーダー、または税金の影響によりブラジル、インドまたはポルトガルにある組織には使用できません。
- 転送オーダー明細レベルの品目代替の管理は、「転送オーダーの管理」ページおよび在庫転送オーダーRESTリソースでサポートされています。
- オンラインでピック・リリースすると、使用された代替品目の数がUIに表示されますが、ピック・リリースをスケジュールした場合は、代替品目の詳細情報を含むログが生成されます。
- 予算管理下にある転送オーダー明細のピック・リリースで品目代替が発生した場合、既存の残余予算引当は変更されず、代替に対して新しい承認は生成されません。
- この機能は、Oracle Shippingを直接介して資材を社内転送する場合にのみ使用可能です。
- この機能は、ピック・ウェーブの作成またはスケジュール時、出荷明細からのピック・リリース時、またはピック・ウェーブRESTリソース経由でのみ使用可能です。重要: 品目代替が発生する可能性があるピック・ウェーブをスケジュールする場合は、パラレル・ピッキング・エラーが発生する可能性があるため、複数の子プロセスを指定しないことをお薦めします。
- 品目代替の単位は、当初品目と異なる場合があり、標準、区分間単位、区分内単位の換算が適宜必要になります。ただし、二重単位品目については、搬送先組織の当初品目と同じプライマリ単位とセカンダリ単位が設定されている必要があります。重要: 代替品目には、当初品目と同じ単位を設定することをお薦めします。 単位が異なると、特定のシナリオで小数点以下の数量が残る可能性があります。