受入時支払プロセス
受入時支払プロセスでは、受入トランザクションに基づいて、商品の支払の標準的な未承認請求書を自動的に作成できます。 請求書の作成は、受入情報と購買オーダー情報の組合せを使用して行われます。
複数の品目と配分明細を含む請求書を自動的に作成し、税金を含めることができます。 受入時支払に参加するサプライヤ・サイトを定義し、サプライヤに対して適切な支払が行われるように照合ルールを強制します。
受入時支払プロセスの重要な機能は、次のとおりです。
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Oracle Accounts Payableとの連結
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サプライヤおよびサプライヤ・サイトの設定
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購買オーダーまたは購買受入に対する請求書の照合
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受入時支払の遅延
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複数の品目および複数の配分明細を含む請求書の作成
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請求書連結レベルの定義
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その他の機能
買掛/未払金との連結
「受入時支払」プログラムは、サプライヤおよびサプライヤ・サイトに設定されたオプションに基づいて、自動的に請求書バッチを作成します。 サプライヤ・サイトを受入時支払サイトとして設定する必要があります。 具体的には、自己請求請求書のサプライヤ・サイトに「受入時支払」オプションを選択する必要があります。
サプライヤおよびサプライヤ・サイトの設定
「サプライヤの編集」ページの「サイト」タブでサプライヤ情報を入力して、受入時支払に適格なサプライヤを指定したり、「受入時支払」プログラムを使用して、そのサプライヤの請求書を自動的に作成することができます。
購買オーダーまたは購買受入に対する請求書の照合
「受入時支払」プロセスが実行されると、出荷に対して選択された「請求書照合」オプションに基づいて、購買オーダーまたは購買受入に対する請求書照合が自動的に実行されます。
受入時支払の遅延
「受入時支払」プロセスを使用して受入を請求書に変換する前に、受入に対する訂正または返品の時間を考慮に入れる必要がある場合があります。 「ERS年齢調べ期間」プロファイル・オプションを使用すると、受入日と請求書作成日の間のこの遅延期間を指定できます。
複数の品目および複数の配分明細を含む請求書の作成
部分受入数量を含む請求書に対して複数の配分明細を作成する場合、「受入時支払」プロセスでは、(受入済品目に対する)すべての購買オーダー配分明細の間で手数料が按分されます。
請求書連結レベルの定義
請求書連結レベルにより、「受入時支払」プロセスでプログラム実行のたびに請求書が作成される方法が決まります。 受入トランザクションに基づいて作成された請求書には、「サプライヤ・サイト」ユーザー・インタフェースで個別支払サイトの請求書連結レベルを設定します。 請求書レベルには、「支払サイト」、「パッキング・スリップ」および「受入」があります。
その他の機能
「受入時支払」プロセスには、他にもいくつかの重要な機能があります。
次のような機能があります。
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デビット・メモの作成: 「受入時支払」プロセスで請求書が作成されたら、サプライヤ返品トランザクションに対してデビット・メモを自動生成するように選択できます。
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個別の購買オーダーおよびリリースに対する受入時支払の有効化: 「条件」ページの受入時支払フィールドを使用して、個別の購買オーダーおよびリリースに対して受入時支払を有効にすることができます。
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請求書プリフィクスの変更: 受入時支払の請求書を見つけるには、Oracle Payablesの「請求書の検索」ウィンドウを使用して、プリフィクスERS-を含むシステム内請求書を検索します。
ただし、このプリフィクスは、ERS請求書番号のプリフィクスのプロファイル・オプションを使用して変更できます。 たとえば、このプリフィクスを短縮すると、より長いパッキング・スリップや受入番号に追加の空白が許可されます。
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自己請求請求書のサポート: 「自己請求請求書」プロセスは、購買会社がサプライヤにかわって請求書を作成する自動請求プロセスです。
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適切な支払を確実に行うための照合承認レベルの強制: サプライヤ・サイト照合承認レベルに2方向、3方向および4方向を指定した場合、Oracle Payablesによって2方向、3方向および4方向の照合承認レベルが強制されます。