ハイブリッド時間階層の作成
「ハイブリッド時間階層の作成」スケジュール済プロセスを使用して、需要プランで選択したカレンダのハイブリッド時間ディメンション階層を作成します。
Oracle Fusion Clud Supply Chain Planningでは、各カレンダに対応する時間ディメンション階層があり、日が共通の最下位レベルです。 「ハイブリッド時間階層の作成」プロセスでは、「ハイブリッド時間レベル」という名前の新しい共通の最下位集計時間レベルを導入することで、選択した各カレンダに別の時間階層が作成されます。
使用する場合
非ハイブリッド集計時間レベルの需要プランでは、プランのプランニング・カレンダ時間階層のみを使用してプラン・データの管理が制限されるため、このプロセスを使用して、集計ハイブリッド時間レベルの需要プランの週および月の両方の集計で需要プラン・データをレビューおよび管理します。
たとえば、製造カレンダを使用して週レベルで需要プランを定義した場合、グレゴリオ暦または会計カレンダ月の集計ではデータを表示できません。 ハイブリッド時間階層を使用すると、同じハイブリッド時間レベルの需要プランの製造カレンダ、グレゴリオ暦および会計カレンダの時間階層を使用してデータを管理できます。
必要な権限
- プランの編集(MSC_EDIT_PLANS_PRIV)
- プランの管理(ORA_MSC_PLAN_MANAGEMENT_DUTY)
- プランニング管理(ORA_MSP_PLANNING_ADMINISTRATION_DUTY)
- スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
仕様
このスケジュール済プロセスを設定する前に、次の仕様を確認してください:
仕様 | 説明 |
ジョブ・タイプ | アドホック・ジョブとして実行することをお薦めしますが、統合ジョブ・セットの一部としてスケジュールすることもできます。 |
頻度 | 初期設定として1回のみ。 開始日または終了日、あるいは選択したカレンダの1つまたは両方を変更しない限り、予定されたプロセスを再実行する必要はありません。 |
時間 | 要件に基づいて、いつでも発行できます。 |
期間 | 通常、5分未満です。 |
互換性 | 選択したカレンダに対して実行されているジョブのインスタンスは1つだけである必要があり、このプロセスの複数のインスタンスを同時に実行するための現在の機能はありません。 会計カレンダ、製造カレンダ・エンティティ収集プロセスまたはグレゴリオ暦の作成プロセスの実行中は、このプロセスを実行することはお薦めしません。 |
パラメータ
パラメータ | オプションまたは必須 | 説明 | パラメータ値 | 特別な組合せが必要 | ノート |
Calendars | 必須 | ハイブリッド時間階層を作成するカレンダを選択します。 | ハイブリッド時間階層を作成するカレンダのチェック・ボックスを選択します。 | カレンダの選択には、次のユーザー・インタフェースの検証が適用されます:
|
該当なし |
トラブルシューティング情報
- 「スケジュール済プロセス」作業領域で、「ハイブリッド時間階層の作成」プロセスのステータスを表示できます。
- 警告メッセージやエラー・メッセージなどの詳細は、「ハイブリッド時間階層の作成」プロセスに添付されているログ・ファイルを参照してください。 ログ・ファイルには、ハイブリッド時間ディメンション階層の名前も示されます。
- ハイブリッドの時間ディメンション階層は、選択したカレンダ間の重複する期間に対してのみ作成されます。
たとえば、2015年から2025年に定義された製造カレンダを選択し、2005年から2035年に定義されたグレゴリオ暦を選択した場合、ハイブリッド時間階層は2015年から2025年までの間のみ作成されます。 ハイブリッド時間階層の作成プロセスのOracle Enterprise Schedulerログ・ファイルは、ハイブリッド時間ディメンション階層の開始日と終了日を提供します。