メジャーのリフレッシュ・プロセスの編成
「メジャーのリフレッシュ・プロセスの調整」スケジュール済プロセスを使用して、プラン内で収集されたメジャーのデータを、実際にプランを実行せずにリフレッシュします。
使用する場合
次のユースケースは、メジャー・リフレッシュ・プロセスのオーケストレーション・プロセスに適用されます:
- 出荷および記帳履歴、販売およびマーケティング予測、および予算値や財務予測値などの財務メジャーなど、サプライ・チェーン・プランの収集済メジャーのサブセットをリフレッシュします。 このプロセスでは、現在のデータでリフレッシュするプランの実行時に通常パージされる統計需要予測およびシミュレーション需要予測のメジャー・データが保持されます。
- ベースラインを生成する週次需要計画サイクルの一環として、統計予測は週に1回ですが、最新の出荷(または記帳)と最新の売上予測を毎日更新する必要があります。
- スケジュール済プロセスでは、Oracle Fusion Cloudサプライ・チェーン・プランニングのファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用してロードされたメジャーが考慮されます:
- サプライ・チェーン・プランニングのメジャー
- サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴
- サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴
- サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴
- サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴
通常、このジョブは統合ジョブ・セットの一部として発行されます。 たとえば、ファイルからメジャー・データを収集し、プラン・メジャーをリフレッシュしてから、プランでメジャー・ベースの例外を生成します。
必要な権限
- スナップショットでのプランの実行(MSC_RUN_PLAN_WITH_SNAPSHOT_PRIV)
仕様
このスケジュール済プロセスを設定する前に、次の仕様を確認してください:
| 仕様 | 説明 |
| ジョブ・タイプ | 統合ジョブ・セットの一部としてスケジュールすることをお薦めしますが、必要に応じて自発的に発行できます。 |
| 頻度 | 頻度はビジネス要件によって異なりますが、通常は毎日です。 |
| 時間 | 勤務時間は推奨されますが、要件に基づいていつでも送信できます。 このプロセスの実行中は、ターゲット・プランを使用しないことをお薦めします。 |
| 期間 | 期間は、プラン・サイズ、メジャー・カタログ内のメジャー数、およびメジャー・データが収集されるレベルによって異なります。 たとえば、メジャー・データが集計レベルで収集される場合、下位レベルへのデータの集計解除に時間がかかる場合があります。 プロセスが数分実行されると予想されます。 パフォーマンス向上のヒントについては、「トラブルシューティング」の項を参照してください。 |
| 互換性 | プランで実行されるジョブのインスタンスは、常に1つのみである必要があります。 |
パラメータ
| パラメータ | オプションまたは必須 | 説明 | パラメータ値 | 特別な組合せが必要 | ノート |
| プラン | 必須 | プラン名を選択します。 | 有効なプラン名。 | 該当なし | 実行されていないプランまたはエラー・ステータスのプランは除外されます。 |
| メジャー・カタログ | オプション | 収集されたプラン・メジャーのサブセットを含むメジャー・カタログを選択します。 | 有効なメジャー・カタログです。 | 該当なし | プランのメジャー・カタログを使用しないでください。 |
| メジャー・データの増分リフレッシュ | 必須 | 既存のメンバーのみ、または既存、新規および削除されたメンバーのメジャー・データをリフレッシュします。 | 既存のメンバーのみ 既存、新規または削除済メンバーの場合 |
該当なし | 24Dを更新する前は、既存のメンバーのみのプランでメジャー・データがリフレッシュされました。 |
トラブルシューティング情報
- 「スケジュール済プロセス」作業領域で、「メジャー・プロセスのリフレッシュのオーケストレーション」ジョブのステータスを表示できます。
- プログラムが発行されると、「スケジュール済プロセス」作業領域で提供される「プロセスの取消」を実行できます。
- 警告メッセージやエラー・メッセージなどの詳細は、「収集済プラン・メジャーのリフレッシュ」子プロセスに添付されたログ・ファイルを参照してください。
- リフレッシュするプランが表示されない場合は、プランの管理でプラン・ステータスを確認してください。
- メジャー・カタログ・パラメータはオプションですが、プラン・メジャーのサブセットを含むカタログを参照する必要があります。 このプロセスには適用できないメジャーが多数含まれており、プロセス・パフォーマンスが低下するため、プランのメジャー・カタログを使用しないでください。
- 次のようなメジャー・カタログに、出荷履歴(または記帳履歴)メジャーと出荷履歴のリフレッシュに使用されるデフォルト・メジャーの両方を含めます:
- 出荷履歴+出荷履歴: 出荷日別リクエスト品目
- 予約履歴+予約履歴: 予約日別記帳済品目
- SCP_PARAMETER_OVERRIDESプロファイル・オプションまたは計画オプションのいずれかでenableParallelDisaggMeasureパラメータを構成して、このプロセスの集計解除パフォーマンスを向上させます。
- 編集可能なメジャーを更新するには、メジャー・リフレッシュ・プロセスのオーケストレーション・ジョブではなくRESTサービスを使用します。
- 「既存、新規または削除済メンバーの場合」を選択すると、スケジュール済プロセスによって、次の更新でプランのマスター・データの完全リフレッシュが実行されます:
- 新規メンバーがプランに追加されます。
- 以前にプラン・スコープ内に存在していなかったが、現在は階層変更のために存在していた既存のメンバーがプランに追加されます。
- 削除された既存のメンバーは、プランから削除されます。
- 以前にプラン・スコープ内にあったが、階層変更が原因でなくなった既存のメンバーは、プランから削除されます。
- プランに追加されたメンバーの場合、前回のプラン実行(「計画」の実行ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブで「現在のデータでリフレッシュ」オプションが選択されている)以降に収集されたメジャー・データ、または「メジャーのリフレッシュ・プロセスのオーケストレーション」プロセスの最終実行がプランに追加されます。
- プランから削除されたメンバーの場合、すべてのメジャー・データがプランから削除されます。
- 価格表データを更新するには、データ・リフレッシュを使用してプランを実行する必要があります。
- 新しいロード済メジャーをプランに導入する場合、このスケジュール済プロセスを使用してそのメジャーのデータをリフレッシュする前に、まずプランを実行して現在のデータでリフレッシュする必要があります。
- ベース・プランを参照およびコピーして作成されたプランはリフレッシュできません。
- エラーの理由がログから明確でない場合や、プロセス・パフォーマンスに関するヘルプが必要な場合は、製品サポートに連絡してください。