作業オーダー実行時の損失見積の工程歩留
原価の積上プロセスを使用した品目の標準原価の計算時およびショップ型作業オーダーの会計時に、工程歩留の影響を含めることができます。
工程歩留は、工程から予想される歩留を示します。 値1は、損失がないことを示します。 ただし、1未満の値は、その工程の計画損失を示します。
4つの工程と工程歩留が定義された作業定義の例を考えてみましょう。 累積歩留および逆累積歩留は、表に示すとおりに計算されます。
操作 | 工程歩留 | 累計歩留 | 累計歩留の戻し処理 |
---|---|---|---|
10 | 0.9 | 0.9 | 0.648 |
20 | 0.8 | 0.72 | 0.72 |
30 | 1.0 | 0.72 | 0.9 |
40 | 0.9 | 0.648 | 0.9 |
標準原価計算品目の場合、原価の積上プロセスには、必要なコンポーネントおよびリソースの数量をスケール・アップするために各工程で定義された工程歩留が含まれます。 「積上原価の表示」ページには、作業定義で定義された工程歩留と、各工程の逆累積歩留が表示されます。
積上原価には、工程歩留を推定廃棄損失として考慮するために使用される追加品目および生産資源が表示されます。 累計歩留の戻し処理は、作業定義で定義された工程歩留に基づいて考慮する必要がある追加数量を計算するために使用されます。
使用される式は次のとおりです:
Estimated Scrap Loss (for an input) = [(1-Reverse Cumulative Yield) / Reverse Cumulative Yield] * Scaled Quantity
「積上原価の表示」ページの「見積廃棄損失」ノードには、工程歩留による入力損失の数量が表示されます。 可変ベース・タイプを持つすべての入力(資材およびリソース)には、工程歩留による見積廃棄損失があります。
公開される標準原価には、見積廃棄損失が個別の原価レベルとして表示されます。