トランザクション完了の管理の管理

請求書およびクレジット・メモ・トランザクションの完了に対する追加の管理を指定できます。

追加の管理を設定すると、トランザクションが作成されて、指定した承認者がそのコントロールの正確性と完全性についてレビューするまで未完了のままになります。

レビューの後、承認者は「売掛/未収金請求書」または「売掛/未収金クレジット・メモ」RESTサービスを使用してAllowCompletionをYに設定することによりトランザクションを完了できます。また、承認者は、トランザクションを削除したり、「無効」トランザクション・タイプを適用してトランザクションを無効化したり、「未完了」ステータスのままにすることもできます。

ノート:

指定した承認者がAllowCompletionフラグをYに設定してトランザクションを完了するには、その承認者にAR_MANAGE_TRANSACTION_CONTROL_REST権限を割り当てる必要があります。

これらの管理は、手動または「自動インボイスのインポート」プロセスを使用して作成された請求書およびクレジット・メモにのみ適用されます。クレジット・メモの管理には、標準と対顧客勘定の両方のクレジット・メモが含まれます。

これらの管理は次には適用されません。

  • デビット・メモ、チャージバックおよび受取手形のトランザクション。
  • 明細および運送費明細タイプがない請求書およびクレジット・メモ。
  • REST APIまたはSOAP Webサービスを使用して作成された請求書およびクレジット・メモ。

トランザクション完了の管理は、次の2つの異なるレベルで適用できます。

  • 完了前に、すべての請求書およびクレジット・メモのレビューと承認が必要。
  • トランザクション明細金額がマイナスだが作成符号がプラスの請求書およびクレジット・メモのレビュー、訂正および承認が必要。

承認者は、「請求」作業領域または「トランザクションの管理」ページで、レビューが必要な請求書およびクレジット・メモを検索できます。「請求」作業領域または「トランザクションの管理」ページの「未完了」情報タイルで、「表示」 > 「列」メニューをクリックし、「完了の許可」および「完了の管理の事由」列を選択します。「完了の許可」の値が「いいえ」のトランザクションは、レビューしないと完了できません。「完了の管理の事由」列には、レビューが必要な理由が表示されます。

トランザクション・ソースおよびトランザクション・タイプの設定

次の設定を使用して、トランザクション完了の管理を実装します。

  • トランザクション・ソース: 「トランザクション完了の管理」オプションを有効にして1つ以上のトランザクション・ソースを作成し、該当するトランザクションにこれらのトランザクション・ソースを割り当てます。
  • トランザクション・タイプ: 該当するトランザクション完了の管理に「トランザクション完了の管理のレベル」フィールドが設定されている1つ以上のトランザクション・タイプを作成し、「トランザクション完了の管理」が有効になっているトランザクション・ソースが設定されているトランザクションに、これらのトランザクション・タイプを割り当てます。

「トランザクションの作成」および「クレジット・トランザクション」ページで手動で作成する請求書およびクレジット・メモ、およびインポートするトランザクションの「自動インボイスのインポート」プロセスの関連パラメータに、これらのトランザクション・ソースおよびトランザクション・タイプを割り当てます。

トランザクション完了の管理が有効なトランザクション・ソースをトランザクションに割り当てると、トランザクションの「トランザクション・タイプ」フィールドに、トランザクション完了の管理が有効なトランザクション・タイプおよび「無効」トランザクション・タイプのみが表示されます。

トランザクション・ソースを設定する前に、トランザクション・タイプを設定することをお薦めします。たとえば、トランザクション・ソースの「標準トランザクション・タイプ」フィールドを使用して、このトランザクション・ソースが設定されたトランザクションにデフォルトで割り当てる、トランザクション完了の管理が有効なトランザクション・タイプを選択できます。

トランザクション完了を管理するためのトランザクション・ソースを設定するには:

  1. 「トランザクション・ソースの管理」ページにナビゲートします。
  2. 「追加」アイコンをクリックして、「トランザクション・ソースの作成」ページを開きます。
  3. 「トランザクション・ソース・セット」フィールドで、参照データ・セットを選択します。
  4. 該当する場合は、「法的エンティティ」フィールドで法的エンティティを選択します。
  5. 「名前」および「摘要」フィールドに、トランザクションの完了を管理するためにこのトランザクション・ソースを識別する名前と摘要を入力します。
  6. 「タイプ」フィールドで、次を選択します。
    • 「手動」(「トランザクションの作成」ページを使用して作成した請求書およびクレジット・メモ、または「クレジット・トランザクション」ページを使用して作成したクレジット・メモの場合)。
    • 「インポート済」(「自動インボイスのインポート」プロセスを使用して作成した請求書およびクレジット・メモの場合)。
  7. 「日付: 自」フィールドに、このトランザクション・ソースがアクティブになる日付を入力します。
  8. 「トランザクション完了の管理」オプションを有効にします。
  9. 「標準トランザクション・タイプ」フィールドで、このトランザクション・ソースが設定されたトランザクションにデフォルトで割り当てる、トランザクション完了の管理が有効なトランザクション・タイプを選択することもできます。
  10. 要件に従って、このトランザクション・ソースの残りの設定を完了します。
  11. 作業内容を保存します。

トランザクション完了を管理するためのトランザクション・タイプを設定するには:

  1. 「トランザクション・タイプの管理」ページにナビゲートします。
  2. 「追加」アイコンをクリックして、「トランザクション・タイプの作成」ページを開きます。
  3. 「トランザクション・タイプ・セット」フィールドで、参照データ・セットを選択します。
  4. 該当する場合は、「法的エンティティ」フィールドで法的エンティティを選択します。
  5. 「名前」および「摘要」フィールドに、トランザクションの完了を管理するためにこのトランザクション・タイプを識別する名前と摘要を入力します。
  6. 「トランザクション区分」フィールドで、「請求書」または「クレジット・メモ」を選択します。
  7. 「トランザクション・ステータス」フィールドで、トランザクション・ステータスを選択します。
  8. 「日付: 自」フィールドに、このトランザクション・タイプがアクティブになる日付を入力します。
  9. このトランザクション・タイプを使用して、トランザクションのすべての請求書明細がプラス符号になっていることを確認する場合は、「作成符号」フィールドで、「プラス符号」を選択する必要があります。
  10. 「請求の生成」フィールドで、「はい」または「いいえ」を選択します。
  11. 「トランザクション完了の管理のレベル」フィールドで、トランザクション完了の管理に使用するオプションを選択します。
    • すべて: このトランザクション・タイプが割り当てられたすべてのトランザクションを「未完了」として作成します。このトランザクションには、指定された承認者によるレビューおよび完了が必要です。
    • マイナス金額のある明細: トランザクションにマイナスの明細金額が含まれているのに、トランザクションにプラスの作成符号がある場合にのみ、このトランザクション・タイプが割り当てられたトランザクションを「未完了」として作成します。このトランザクションには、明細金額の訂正および指定された承認者による完了が必要です。
    • なし: トランザクション完了の管理がトランザクション・ソースで有効な場合でも、このトランザクション・タイプが割り当てられたすべてのトランザクションをレビューなしで「完了」として作成します。
  12. 年代順文書連番を使用し、「年代順文書連番で先日付なし」オプションを有効にする場合:
    • トランザクションは「未完了」として作成され、承認者がレビューした後にのみ「完了」に設定されます。
    • 文書連番日付に変更がある場合、更新済のトランザクション日および会計日に従って文書連番が生成されるように、承認者はトランザクションを完了する際にトランザクション日と会計日の両方を更新する必要があります。
  13. 要件に従って、このトランザクション・タイプの残りの設定を完了します。
  14. 作業内容を保存します。

自動インボイスおよびトランザクション完了の管理

次の条件は、トランザクション完了の管理が有効なインポート済トランザクションに適用されます。

  • 欠番なしの文書連番
    • 欠番なしの文書連番を使用すると、「自動インボイスのインポート」プロセスでトランザクションが作成されるときにトランザクションに文書連番が割り当てられます。「売掛/未収金システム・オプション」の「文書番号生成レベル」設定は無視されます。
    • すでに文書連番が割り当てられているトランザクションの文書連番は維持され、「自動インボイスのインポート」プロセスでは変更されません。
  • クレジットの入金処理
    • インポート済トランザクションについては、トランザクション・ソースの「クレジットの入金処理」フィールドを空白のままにします。「自動インボイスのインポート」プロセスでは、この設定が無視され、すべてのクレジット・メモが「未完了」として作成されます。
    • インポート済クレジット・メモを承認者がレビューして完了した後、担当ユーザーが払戻の入金を手動で処理するか、対顧客勘定クレジット・メモを作成して完了する必要があります。