受取手形活動の会計仕訳の例

次の例では、Receivablesにより各受取手形活動に対して作成される仕訳について説明しています。

受取手形

受取手形の完了時または受取手形の引受時(引受が必要な場合)に、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

受取手形

売掛/未収金

「引受待ち」ではない受取手形を取り消すと、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

売掛/未収金

  • 受取手形(手形のステータスが「送金待ち」の場合)

  • 未払受取手形(手形のステータスが「未払」の場合)

送金済受取手形

標準送金方法が指定された受取手形を送金すると、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

送金済受取手形

  • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

  • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

満期日に(または手形が満期日以降に送金される場合は満期日に回収日数を足した日に)、Receivablesにより、作成された入金について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

  • 送金(使用される決済方法が「自動決済」または「照合」の場合)

  • 現金(使用される決済方法が直接の場合)

送金済受取手形

償還請求権付きでファクタリングされた受取手形

償還請求権付きで受取手形をファクタリングすると、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

ファクタリング受取手形

  • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

  • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

Receivablesでは、償還請求権付きでファクタリングされたときに作成された入金について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

  • 送金(使用される決済方法が「自動決済」または「照合」の場合)

  • 現金(使用される決済方法が直接の場合)

短期借入金

償還請求権付きでファクタリングされた受取手形のリスクを消去すると、Receivablesにより、作成された入金について次のような仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

短期借入金

ファクタリング受取手形

償還請求権付きでファクタリングされた受取手形のリスクを回復すると、Receivablesにより、作成された入金について次のような仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

ファクタリング受取手形

短期借入金

償還請求権なしでファクタリングされた受取手形

償還請求権なしで受取手形をファクタリングすると、Receivablesにより、作成された入金について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

  • 送金(使用される決済方法が「自動決済」または「照合」の場合)

  • 現金(使用される決済方法が直接の場合)

  • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

  • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

未払受取手形

ステータスが「送金待ち」の受取手形を未払としてマークすると、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

未払受取手形

受取手形

ステータスが「標準送金済」の受取手形を未払としてマークすると、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

未払受取手形

送金済受取手形

以前に標準送金された、ステータスが「クローズ済」の受取手形を未払としてマークすると、次の処理が実行されます。

  • Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    未払受取手形

    送金済受取手形

  • 受取手形に消し込まれた入金について会計仕訳が戻し処理されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    送金済受取手形

    • 現金(入金が決済されていた場合)

    • 送金(入金が決済されていなかった場合)

以前に償還請求権付きでファクタリングされていた、ステータスが「満期リスク消去待ち」または「クローズ済」の受取手形を未払としてマークすると、次の処理が実行されます。

  • Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    未払受取手形

    ファクタリング受取手形

  • Receivablesでは、手形が償還請求権付きでファクタリングされたときに作成された入金について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    • 短期借入金(手形が「満期リスク消去待ち」であった場合)

    • ファクタリング受取手形(手形が「クローズ済」であった場合)

    受取手形資金回収

  • Receivablesでは、償還請求権付きでファクタリングされた受取手形が未払としてマークされたときに作成されたマイナスのその他入金について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    受取手形資金回収

    • 現金(当初の入金が決済されていた場合)

    • 送金(当初の入金が決済されていなかった場合)

以前に償還請求権なしでファクタリングされていた、ステータスが「満期リスク消去待ち」または「クローズ済」の受取手形を未払としてマークすると、次の処理が実行されます。

  • Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    未払受取手形

    • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

    • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

  • Receivablesでは、手形が償還請求権なしでファクタリングされたときに作成された入金について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

    • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

    • 現金(入金が決済されていた場合)

    • 送金(入金が決済されていなかった場合)

以前に未払としてマークされていた受取手形を再表示すると、Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

受取手形

未払受取手形

回収済受取手形

以前に標準送金またはファクタリングされている受取手形を回収すると、次の処理が実行されます。

  • Receivablesにより受取手形について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    • 受取手形(送金前の手形のステータスが「送金待ち」であった場合)

    • 未払受取手形(送金前の手形のステータスが「未払」であった場合)

    • 送金済受取手形(手形が標準送金されていた場合)

    • ファクタリング受取手形(手形が償還請求権付きでファクタリングされていた場合)

  • Receivablesにより、手形がファクタリングされたときに作成された入金について次の仕訳が作成されます。

    借方勘定

    貸方勘定

    • 短期借入金(手形が償還請求権付きでファクタリングされていた場合)

    • 受取手形(手形が償還請求権なしでファクタリングされており、手形の送金前のステータスが「送金待ち」であった場合)

    • 未払受取手形(手形が償還請求権なしでファクタリングされており、手形の送金前のステータスが「未払」であった場合)

    • 送金(使用される決済方法が「自動決済」または「照合」の場合)

    • 現金(使用される決済方法が直接の場合)

トランザクションおよび入金の消込

入金を受取手形に消し込むと、Receivablesにより入金について次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

  • 現金(入金が決済されていた場合)

  • 送金(入金が決済されていなかった場合)

  • 受取手形(手形のステータスが「送金待ち」の場合)

  • 未払受取手形(手形のステータスが「未払」または「支払拒否」の場合)

対顧客勘定クレジット・メモを受取手形に消し込むと、Receivablesによりクレジット・メモについて次の仕訳が作成されます。

借方勘定

貸方勘定

売掛/未収金

  • 受取手形(手形のステータスが「送金待ち」の場合)

  • 未払受取手形(手形のステータスが「未払」または「支払拒否」の場合)

異なる会社セグメントが設定された受取手形にトランザクション、入金またはクレジット・メモが消し込まれた場合は常に会社間会計仕訳を作成します。