自動インボイスによるクレジット金額の処理方法
自動入金処理を使用して、支払済トランザクションに対する自動インボイスでインポートされたクレジット・メモを管理します。Receivablesを設定して、クレジット金額の払戻を行うか、クレジット金額を勘定に記録できます。
自動入金処理は、承認済クレジット・メモのあるクレジットに対してのみ使用できます。この前提をサポートするビジネス・プロセスを使用してフィーダ・システムが設定されていることを確認する必要があります。
クレジットの自動入金処理に影響する設定
クレジットの自動入金処理に影響する設定は、次のとおりです。
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トランザクション・ソース: インポートされるトランザクション・ソースを定義し、「クレジットの入金処理」オプションを有効にして企業ポリシーを示します。適用可能なインポート済のクレジット・メモにこのトランザクション・ソースを割り当てます。
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「最小払戻額」売掛/未収金システム・オプション: 払戻を処理する予定の場合、売掛/未収金システム・オプションの「最小払戻額」フィールドに、自動インボイスが払戻を作成するために必要な最小金額を指定します。
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売掛/未収金活動: 払戻を処理する予定の場合、クレジット・カード払戻に対してクレジット・カード払戻売掛/未収金活動を、非クレジット・カード払戻に対して払戻売掛/未収金活動を定義します。売掛/未収金活動によって、払戻額の決済に使用する一般会計の決済勘定が識別されます。
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クレジット・カード・トランザクション送金方法: 当初のクレジット・カード・トランザクションで、送金方法が「標準」の入金区分を使用します。
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トランザクション・タイプ: 借方品目に割り当てられたトランザクション・タイプは、「超過消込不可」に設定されている必要があります。借方品目のトランザクション・タイプが「超過消込の許可」に設定されている場合、クレジットを手動で処理する必要があります。
自動入金処理によるクレジットの処理方法
自動インボイス・インポート時のクレジットの自動入金処理のプロセス・フローは、次のとおりです。
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自動インボイスは、クレジット・メモに割り当てられたトランザクション・ソースで自動入金処理が使用可能になっていることを確認します。
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自動インボイスは、各クレジット・メモとその関連トランザクションを評価し、自動入金処理に適格であるかどうかを判断します。適格であるには:
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支払済トランザクションのトランザクション・タイプは、「超過消込不可」に設定されている必要があります。
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トランザクションを未確定にはできません。
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適格である場合、自動インボイスは、クレジット対象の入金から支払済トランザクションの消込を取り消します。
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自動インボイスは、要求されたクレジットの金額でクレジット・メモを作成し、そのクレジットをトランザクションに消し込みます。
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顧客に自動的に払戻を行うポリシーがある場合、自動インボイスは、払戻の適格性について入金を評価します。適格であるためには、入金を未確定にはできません。
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払戻に適格である場合、自動インボイスは、売掛/未収金システム・オプションの「最小払戻額」フィールドに入力された値を超えるすべてのクレジット要求額に対して払戻を作成します。
自動インボイスは、指定された最小額より少ないクレジット金額を勘定に記録します。
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自動インボイスは、トランザクション・ソースの指定に従って、適切な売掛/未収金活動を入金に適用します。
未確定のトランザクションと入金
自動インボイスは、クレジット対象のトランザクションに次のいずれかの条件が存在する場合、自動入金処理からのクレジット・メモを拒否します。
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トランザクションのトランザクション・タイプが「超過消込の許可」に設定されています。
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トランザクションに対して対顧客勘定クレジット・メモが以前消し込まれています。
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トランザクションに対してすでに通常の修正またはチャージバック修正が存在します。
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マイナスの作成符号を持つトランザクションに対してクレジット・メモがインポートされています。
これらのいずれかの条件のためにクレジット・メモが適格ではない場合、自動インボイスは、標準検証を使用してクレジット・メモを処理します。このように、処理の前にクレジット要求の妥当性を評価できます。
払戻要求では、自動インボイスは、次のいずれかの条件が存在する場合、払戻要求の金額を自動的に勘定に記録します。
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払戻対象の入金がまだ送金されていません。
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異なる支払タイプ(ACH、現金、クレジット・カード)を持つ入金が、クレジット対象の同じトランザクションの支払のために使用されています。
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トランザクションに賦払が存在し、全額支払済ではありません。
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入金に対して対顧客勘定クレジット・メモが存在します。