Oracle Accounting Hub Cloudの仕組み

Oracle Accounting Hub Cloudのプロセスは、次のいずれかまたはすべてからの財務データを使用して開始されます。

  • 業種固有のアプリケーションからのトランザクションおよび参照情報を含む、Oracle以外のソース・システム。

  • 補助元帳仕訳を含む、Oracle Fusion補助元帳。

  • 勘定科目残高を含む、Oracle E-Business Suite、Oracle PeopleSoftおよびOracle JD Edwardsの一般会計。

Accounting Hubプロセスは、レポートおよび分析ソリューションを提供して終了します。

Oracle Accounting Hub Cloudのコンポーネント

会計ハブには、次のコンポーネントが含まれています。

  • 外部ソース・データを変換するための会計変換。

  • 配賦を含む仕訳を入力および転記するOracle General Ledger。

  • レポートおよび分析用のOracle Financial Reporting Center。

  • Oracle Planning and Budgeting CloudおよびOracle Financial Consolidation and Close Cloudとの統合。

この図は、Oracle Accounting Hub Cloudのコンポーネントを示しています。

この図は、Oracle Accounting Hub Cloudのコンポーネントを示しています。会計変換エンジンおよびリポジトリを経由する
Oracle以外の外部アプリケーションおよびOracle Fusion補助元帳
からのトランザクションのフローを示しています。次に、補助元帳会計仕訳が
Oracle General Ledgerに転送され、残高キューブおよび
表に入れられます。また、この図は、テキストで説明
されているOracle Accounting Hub Cloudのその他の統合機能
も示しています。

外部ソース・システム向けOracle Accounting Hub Cloud

Oracle Accounting Hub Cloudでは、外部のOracle以外のソース・システム・データに対する会計変換を実行できます。買掛管理や売掛管理などのOracle補助元帳の会計を柔軟に作成するためにも使用される、同じ補助元帳会計基準エンジンを利用します。Oracle Accounting Hub Cloudには、次のものが含まれます。

  • 外部ソース・システムからの会計が必要なトランザクションまたはアクティビティのタイプを示す、外部ソース・システムの登録。

  • 会計処理の定義に使用するトランザクションおよび参照情報のライブラリの作成。

  • トランザクションに対する会計処理を定義するための構成可能な会計基準。

  • ソース・システムのトランザクションおよび参照情報を会計基準と結合して、会計リポジトリに格納される詳細仕訳を作成する会計基準エンジン。

  • 残高の監査および会計消込を可能にする詳細な補助元帳会計仕訳リポジトリ。

  • 会計変換を分析するためのレポートおよびユーザー・インタフェース照会。

  • ソース・システムまたは参照属性に基づいた構成可能な分析残高。

Oracle General Ledger

Oracle General Ledgerにより、従来の一般会計機能が組込みのOracle Hyperion Essbase機能と結合されます。一般会計の機能は次のとおりです。

  • 勘定科目残高キューブおよび表の更新を含む、仕訳の作成。

  • What-If分析を含む、勘定体系保守および財務レポート用の有効日ツリー。

  • 実装を簡素化する、勘定体系構成からの残高キューブの自動作成。

  • レポート・パフォーマンスを向上させる、勘定体系および会計期間の各ディメンションにまたがる全要約処理レベルでの事前集計残高。

  • 勘定体系、期間、通貨などのディメンションを使用して、ドリルダウンおよびドリルスルー機能を提供するマルチディメンション分析。

  • 要約残高から詳細およびソース元帳残高へのドリル。

  • 仕訳プロセスの迅速で正確な完了を可能にする、仕訳のコンテキスト内に埋め込まれたインテリジェンスおよび分析。仕訳が入力されると、未転記の仕訳の勘定科目残高への影響を判別するためのWhat-If分析がユーザー・インタフェースに表示されます。What-If分析により、照会ページにナビゲートしたり、レポートを実行して結果を確認する必要がなくなります。

  • より詳細なレポートを可能にする、勘定体系で使用可能な3つの貸借一致セグメント。

  • 法的エンティティ全体でトランザクションが正しく記録されることを保証する、補助元帳会計と一般会計の両方のアプリケーションでの会社間貸借一致仕訳の自動作成。

  • 配賦仕訳の一貫した定期生成を行うために、収益および費用を複雑な算式を使用して組織全体に配分する計算マネージャ・ルール。

財務レポート・センター

Oracle General Ledgerでは、残高キューブのデータを使用した強固な財務レポートおよび分析を備えた財務レポート・センターが提供されます。勘定体系セグメントに含まれているディメンションは、マルチディメンション分析の直接のソースになります。トランザクション・データへの直接リンクが保持されているため、仕訳からトランザクション詳細への包括的なドリルダウンが可能です。レポートおよび分析には次のツールを使用します。

  • レポートを生成するための財務レポート。

  • スプレッドシート・レポートを生成するためのスマート・ビュー。

  • 埋込み分析を使用してレポートするためのOracle Transaction Business Intelligence

  • オンライン照会およびダッシュボード公開を実行するための一般会計および仕訳ダッシュボード

  • 会計残高のオンライン・マルチディメンション分析を実行するための勘定科目モニターおよび勘定科目インスペクタ

会計ハブは、Oracle Planning and Budgeting CloudおよびOracle Financial Consolidation and Close Cloudとの統合により、Oracleの幅広いエンタープライズ・パフォーマンス管理フレームワークに適合しています。Planning and Budgeting Cloudから一般会計に予算を記述したり、一般会計からPlanning and Budgeting Cloudに実績データを書き込むことができます。通常のインタフェースを使用して、ERPからFinancial Consolidation and Close Cloudにデータをロードできます。