税金端数処理の例
端数処理プロセス時に、税金精度および最小計上可能ユニットの詳細が税金設定から導出されます。
端数処理プロセスでは、構成所有者税金オプション、イベント区分、パーティ税金プロファイルおよび税金の事前定義済処理階層を使用して、端数処理ルールおよび端数処理レベルの詳細が導出されます。これらの例は、端数処理プロセスのしくみを示しています。
シナリオ
次の例では、トランザクション、税金設定、および端数処理詳細に基づいて、端数処理された税額が端数処理プロセスでどのように決定されるかを示します。
2つの例のトランザクションおよび税金設定の詳細は次のとおりです。
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請求書ヘッダー金額: 5579 USD
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請求書明細1金額: 1333 USD
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請求書明細2金額: 1679 USD
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請求書明細3金額: 2567 USD
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適用される税金:
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州税、12.5%、6.75%および3.33%の税率
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市区町村税、7.5%の税率
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2つの例の端数処理詳細は次のとおりです。
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端数処理レベル: ヘッダー
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端数処理ルール:
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州税: 切上げ
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市区町村税: 四捨五入
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税金精度: 2
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最小計上可能ユニット: 0.01
例1は、ヘッダー・レベルで適用される端数処理の詳細を表しています。これらの要素を適用すると、端数処理では、次のようにすべての請求書金額が米ドルで計算されます。
文書レベル |
金額 |
税金および税率 |
未端数処理の税額 |
ステップ1: ヘッダー・レベルに適用される税金精度および端数処理基準に従って切り捨てられた明細金額 |
ステップ2: ヘッダー金額と明細金額合計の差額 |
ステップ3: 最大税金明細金額に差額を適用 |
端数処理済の税額 |
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ヘッダー |
5579 |
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明細1 |
1333 |
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明細2 |
1679 |
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明細3 |
2567 |
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例2は、明細レベルで適用される端数処理の詳細を表しています。これらの要素を適用すると、端数処理では、次のようにすべての請求書金額が米ドルで計算されます。
文書レベル |
金額 |
税金および税率 |
未端数処理の税額 |
ステップ1: 端数処理基準を明細レベルで適用 |
ステップ2: 明細金額を追加して、改訂済ヘッダー金額を取得 |
端数処理済の税額 |
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ヘッダー |
5579 |
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明細1 |
1333 |
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明細2 |
1679 |
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明細3 |
2567 |
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