税制の設定方法

税制により、デフォルト情報、規則、会計分類の共通セットが、1つ以上の税金に関連付けられます。オプションで登録も関連付けることができます。ビジネスを行う国および地域、および個別の税金が適用される国および地域ごとに税制を設定します。

税制設定の詳細には、次のものが含まれます。

  • 税制内で税金が適用される地理の指定

  • 税金および関連する下位レベルの情報に適用する管理およびデフォルトの定義

  • 構成オプションおよびサービス・サブスクリプションの指定

地理の指定

一般的な税制設定は、税金タイプごとおよび国ごとに1つの税制です。ただし、国の一部または複数の国に基づいて税制を設定することもできます。次のように税制レベルを選択します。

  • : 税制は特定の国に適用されます。

  • 税金ゾーン: 税制は国の一部または複数の国に適用されます。必要な国のグループまたは税金ゾーンに関連付けられた税金地理タイプおよび税金地理名を入力します。税金地理タイプおよび税金地理名は、それぞれ税金ゾーン・タイプおよび税金ゾーンに対応します。

必要に応じて、税制を親制度として指定するか、または税制が親制度に属している場合は、親制度名を指定します。親税制として定義された税制を使用して、他の親以外の税制をレポート目的でグループ化します。

管理およびデフォルトの定義

税レベルの管理を設定して、この税制の税金に対して使用可能にするオプションを有効にします。必要に応じて、税制内の個々の税金に対して、ここで有効にするオプションを無効にできます。この税制の税金のデフォルト値を入力します。デフォルト値は税金レベルで更新できます。税制レベルで管理対象オプションを使用不可にすると、税金レベルのオプションとして使用できなくなります。

次の表は、税制レベルで使用可能なデフォルトと管理について説明しています。

デフォルト・リージョン

フィールド

説明

デフォルト取得元

デフォルト表示先

管理

税金通貨

この税制内の税金のデフォルト通貨

なし

税金

なし

最小計上可能ユニット

税務当局に報告される通貨の最小単位。たとえば、0.05 GBPは5ペンスが最小単位であることを示します。

なし

税金

なし

税金精度

税金端数処理のための小数点位置を示す1桁の整数

なし

税金

なし

税込方法

明細金額に税金を含めるか、税金を除外するかを示す方法

なし

税金

なし

換算レート・タイプ

ある通貨を別の通貨に換算するために使用される特定の換算レート表。たとえば、旅行業界で使用される英国旅行業協会換算レート

なし

税金

なし

端数処理ルール

値に対する端数処理の実行方法を定義するルール。たとえば、次の値に切上げ、次の値に切下げ、四捨五入のいずれかです。

なし

税金

なし

税金端数処理上書きの許可

税金登録レコードに定義されている端数処理の上書きを許可します

なし

税金

なし

レポート税務当局

税金レポートの送信先のデフォルト税務当局

なし

  • 税金

  • 税務登録

なし

回収税務当局

税金の送金先のデフォルト税務当局

なし

  • 税金

  • 税務登録

なし

端数処理換算オプション

税制の税金に使用するデフォルトの端数処理換算オプションです。次のデフォルト・オプションのいずれかを選択します。

  • 空白
  • 機能通貨
  • トランザクション税金
  • 両方
なし なし 入力通貨での端数未処理金額を元帳通貨への税金換算計算に使用するか、または内部トランザクション金額フィールド(TAX_AMT_TAX_CURR)で税額を元帳通貨で格納するかを制御します。

法的登録番号の使用

税金登録番号がパーティの法的登録番号と同じかどうかを管理するオプション

なし

税金

なし

「一般管理」リージョン

フィールド

説明

デフォルト取得元

デフォルト表示先

管理

税込明細の上書きおよび入力の許可

内税または外税の明細金額を上書きして入力できるかどうかを管理するオプション

なし

税金

なし

税金レポート構成の使用

この税制の第一者税務登録レコードで税金レポート詳細を使用できるかどうかを管理するオプション

なし

なし

第一者について、この税制の税務登録に税金レポート構成詳細を入力できるかどうかを管理します

「複合レベル管理」リージョン

フィールド

説明

デフォルト取得元

デフォルト表示先

管理

相互制度複合の許可

この税制に相互制度複合が必要かどうかを管理するオプション

なし

なし

別の税制から計算された税金に基づいて、この税制を複合化するかどうかを管理します

複合優先度

複合税制内の税金を計算する必要がある順序を定義します。値が小さい税制内の税金が最初に計算されます。

なし

なし

税制内の税金が計算される順序を管理します

ノート:

Oracle Fusion Taxには、税制レベルに機能が用意されており、範囲内の税制に適用する機能を選択することにより、実装効率を上げています。税制および関連税金に対してその機能を使用するには、その機能を有効にする必要があります。

構成オプションおよびサービス・サブスクリプションの指定

構成オプションを設定して、これらの税制の税金要件を満たす必要がある会社内のパーティに、これらの税制を関連付けます。税制を作成するとき、または第一者法的エンティティやビジネス・ユニットのパーティ税金プロファイルを作成するときに、税金構成オプションを設定できます。税制とパーティ税金プロファイルの両方の設定フローが表示されて、同じパーティおよび税制の関連付けが維持されます。構成オプションは、税金に直接リンクされた税制にのみ適用され、他の税制のグループ化に使用される税制には適用されません。

サービス・サブスクリプションを使用して、外部の税金パートナが提供する、特定の1つ以上のトランザクション税金オファリングを参照します。外部税金パートナによって提供されるトランザクション税金オファリングは、コンテンツ、計算サービスまたはその両方に関連付けることができます。Oracle Fusion Taxでは、トランザクション税金計算処理のために、外部税金パートナによって提供されるトランザクション税金オファリングの使用をサポートします。個々の税金パートナのオファリングの深さおよびスコープに応じて、Oracle Fusion Taxまたはパートナの税金アプリケーションのいずれかを使用してトランザクション税金計算を実行できます。