25.2 OCIロード・バランサを使用したグラフ・サーバー(PGX)のデプロイ

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Load Balancingサービスを使用して、ロード・バランサの背後で複数のグラフ・サーバー(PGX)をデプロイできます。

ロード・バランサでCookieベースのセッション永続性を有効にして、単一のクライアントから特定のバックエンド・サーバーにすべてのリクエストを転送できます。

OCIロード・バランサを使用して複数のグラフ・サーバーをデプロイするには、次のステップを実行します。

前提条件として、2つ以上のグラフ・サーバーが同じポート上の異なるマシンで実行されていることを確認する必要があります(デフォルトでは7007)。
  1. Oracle Cloudアカウントを使用してOCIコンソールにサインインします。
  2. ナビゲーション・メニューを開き、「ネットワーキング」「ロード・バランサ」の順にクリックします。
  3. 「ロード・バランサの作成」をクリックします。
    「ロード・バランサ・タイプの選択」ウィンドウが開きます。
  4. 「ロード・バランサ」を選択し、「ロード・バランサの作成」をクリックします。
    「詳細の追加」ページが次のように開きます。

    図25-1 ロード・バランサの詳細の構成

    図25-1の説明が続きます。
    「図25-1 ロード・バランサの詳細の構成」の説明
  5. オプションで、次の詳細を編集します。
    • ロード・バランサ名
    • 可視性タイプの選択
    • IPアドレス・タイプの選択
  6. 「ネットワーキングの選択」セクションで、グラフ・サーバー・インスタンスが実行されている「仮想クラウド・ネットワーク」を選択します。
  7. 残りのすべてのフィールドに対するデフォルト値をそのまま使用し、「次」をクリックします。
    「バックエンドの選択」ページが開きます。
  8. ロード・バランシング・ポリシーとして「重み付けラウンド・ロビン」を選択します。
  9. 「バックエンドの追加」をクリックして、バックエンド・サーバーを追加します。
    次に示すように「バックエンドの追加」スライダが開きます。

    図25-2 ロード・バランサへのバックエンドの追加

    図25-2の説明が続きます
    「図25-2 ロード・バランサへのバックエンドの追加」の説明
  10. 使用可能な数のバックエンド・グラフ・サーバー・インスタンスを選択し、「選択したバックエンドの追加」をクリックします。
    選択したバックエンド・セットが「バックエンド・サーバーの選択」表に表示されます。
  11. 「ヘルス・チェック・ポリシーの指定」で、パラメータに次の値を指定します。
    • プロトコル: HTTP
    • ポート: すべてのグラフ・サーバーで使用されるバックエンド・ポート
    • 間隔(ミリ秒): デフォルト値
    • タイムアウト(ミリ秒): デフォルト値
    • 再試行回数: デフォルト値
    • ステータス・コード: 200
    • URLパス: /isReady

      サポートされているヘルス・チェック・エンドポイントは、ロード・バランサのヘルス・チェックを参照してください。

    • レスポンス本文の正規表現: true
  12. 「次」をクリックします。
    次に示すように「リスナーの構成」ページが開きます。

    図25-3 ロード・バランサのリスナーの構成

    図25-3の説明が続きます
    「図25-3 ロード・バランサのリスナーの構成」の説明
  13. オプションで、「リスナー名」を編集します。
  14. リスナーによって処理されるトラフィックのタイプとしてHTTPSまたはHTTPを指定します。
  15. リスナー・ポート値を443または80のいずれかに指定します。
  16. HTTPS通信を指定した場合は、SSL証明書をアップロードします。
  17. 「次」をクリックします。
    次に示すように「ロギングの管理」ページが開きます。
  18. このページのすべてのデフォルト値をそのまま使用し、「送信」をクリックします。
    ロード・バランサがプロビジョニングされ、「ロード・バランサ」ページの表に表示されます。
  19. プロビジョニングされたロード・バランサをクリックして、「ロード・バランサ詳細」を表示します。
  20. 「リソース」の下の「バックエンド・セット」をクリックします。
  21. 編集するバックエンド・セットをクリックします。
    「バックエンド・セットの詳細」ページが開きます。
  22. 「編集」をクリックします。
    次に示すように「バックエンド・セットの編集」ダイアログが開きます。

    図25-4 セッション永続性の有効化

    図25-4の説明が続きます
    「図25-4 セッション永続性の有効化」の説明
  23. 「ロード・バランサCookieの永続性を有効化」を選択します。
  24. 「Cookie名」PGX_INSTANCE_STICKY_COOKIEに設定し、「変更の保存」をクリックします。
    作業リクエストが送信されます。
これで、ロード・バランサにリクエストを送信でき、セッションがログインしている各サーバーに保存されます。