B グラフ・サーバーでのトランスポート層セキュリティ(TLS)の無効化

デモンストレーションまたは評価の目的では、グラフ・サーバーのトランスポート層セキュリティ(TLS)をオフにできます。

注意:

これは本番環境にはお薦めしません。セキュアな構成では、サーバーでTLSが常に有効になっている必要があります。
次の手順は、RPMパッケージを介してグラフ・サーバーをインストールした場合にのみ適用されます。

ノート:

グラフ・サーバーを独自のWebサーバー(WeblogicやApache Tomcatなど)にデプロイした場合、TLS構成についてはWebサーバーのマニュアルを参照してください。
  1. /etc/oracle/graph/server.confを編集して、enable_tlsfalseに変更します。
  2. オプションで、グラフ・サーバーのREST APIバージョン1 (Cookieベースの認証)を使用している場合は、/opt/oracle/graph/pgx/server/graph-server-webapp-24.3.0.warファイル内のWEB-INF/web.xmlファイルを編集して次を実行します:
    1. pgx.base_urlプロパティのhttpshttpに置き換えます。たとえば:
      <context-param>
      	<param-name>pgx.base_url</param-name>
      	<param-value>http://localhost:7007</param-value>
      </context-param> 
    2. 次のように <secure>false</secure>を設定して、セキュアでない接続で送信されるCookieを構成します。
      <session-config>
      		<tracking-mode>COOKIE</tracking-mode>
      		<cookie-config>
      			<secure>false</secure>
      		</cookie-config>
      		...
      </session-config>
  3. サーバーを再起動します。
    sudo systemctl restart pgx

グラフ・サーバーはHTTPSではなくHTTP経由の接続を受け入れるようになりました。

Oracle Linux 7では、次のスクリプトを実行して、前述の4つのステップをすべて一度に実行できます。
echo "$(jq '.enable_tls = false' /etc/oracle/graph/server.conf)" > /etc/oracle/graph/server.conf
WAR=$(find /opt/oracle/graph/pgx/server -name '*.war')
TMP=$(mktemp -d)
cd $TMP
unzip $WAR WEB-INF/web.xml
sed -i 's|<secure>true</secure>|<secure>false</secure>|' WEB-INF/web.xml
sed -i 's|https://|http://|' WEB-INF/web.xml
sudo zip $WAR WEB-INF/web.xml
rm -r $TMP
sudo systemctl restart pgx